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夏空の下、人馬疾駆 相馬野馬追−神旗争奪戦

旗指し物をなびかせ、疾走する騎馬武者=28日午後0時50分ごろ、南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地

 国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追」は2日目の28日、福島県南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地で、古式甲冑(かっちゅう)競馬と神旗争奪戦が行われ、晴れ上がった夏空の下で騎馬が躍動した。
 五つの郷に所属する武者や氏子ら約1200人が集結。競馬では武者が土にまみれながら手綱を操り、神旗争奪戦では打ち上げられた御神旗を追って約300の騎馬がひしめいた。
 福島第1原発事故の避難指示が続く福島県浪江、大熊、双葉の3町を本拠にする標葉郷は避難先から44騎が出場した。
 原町区に避難している浪江町加倉の運転手綾部宏さん(30)は初めて御神旗を得た。「いつかは自宅から出場したい。野馬追に参加し続け、地元を盛り上げたい」と笑顔を見せた。
 野馬追は原発事故が起きた2011年も部分開催し、12年に本格再開した。28日の祭場地の来場者は約4万5000人で、昨年と比べ3000人増えた。
 最終日の29日は同市小高区の相馬小高神社で、野馬を追い込む野馬懸が行われる。


2013年07月29日月曜日


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