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林農林水産大臣記者会見概要

日時 平成25年7月26日(金曜日)10時39分~10時48分 於:本省会見室
主な質疑事項
  • 第18回TPP交渉会合(マレーシア)について
  • TPPをめぐる状況について

大臣

おはようございます。私の方からは特にございませんのでお願いいたします。

記者

まず、TPPに関連しまして2点お伺いいたします。日本が初めて参加しました交渉、終了いたしました。この今回の交渉に対する大臣の所感、それと、国益を守る、こう、強い交渉を進めていく、そういう道筋は得られたのか、その手応えの程を、まず、お聞かせください。

大臣

はい。今回の会合は23日の午後から首席交渉官の会合がございました。それから、知的財産、環境など5分野の作業部会に参加をし、特に、24日の水曜日と25日の木曜日はですね、まあ、日本セッションということで首席交渉官と各分野の交渉官がこれまでの交渉の経緯等について、まあ、説明を受けたということで、いよいよ本格的にですね、この、始まったなあと、いうことであります。で、あの、今回、テキストも入手いたしましたので、この内容を精査、分析して、そして、あの、日本セッション等で聴取した情報、こういうものが正式なものとして入ってまいりましたので、これまでも、まあ、我々も含めていろんな段階で情報収集してきたところですが、いわば、まあ、正式参加の前の段階の情報ということで、これまでも、かねがね言っておりましたが、まあ、あの、フェーズが変わってきた、まあ、こういうことであります。前々から、まあ、テレビ討論等でも言っておりましたが、もう、我々が入る前に、何か、もう、全部決まってしまっていてですね、で、我々、それに唯々諾々と従うだけであると、まあ、こういう状況であればというような議論をしてきたところですが、まあ、そういうことではないということが、まあ、分かってきたんではないかなあと、こういうことでありますので、まあ、しっかりと、あの、次回に向けてですね、先ほど申し上げたような準備を、まあ、していきたいと、こういうふうに思っております。

記者

では、2点目。あの、TPP関係、交渉には参加しましたが、非常に情報管理が厳しく、まあ、守秘義務を課されています。こうした中で、国民に対する説明というのはどうなされるおつもりでしょうか。今、非常に厳しい守秘義務に阻まれて、口を閉ざしたまま交渉が重ねていくことになるんではないかという懸念が盛り上がっていますけど、いかがお考えでしょうか。

大臣

そうですね、これは、あの、あらゆる外交交渉はそうでありますが、あの、相手との関係で、まあ、申し上げられないことっていうのは常に存在するわけですが、特に、このTPP交渉の場合はですね、守秘義務規定というものがあるということでございますので、更に、その公表できないこと、できることっていうのが詳細に、まあ、定められているのではないかというふうに思います。したがって、あの、まあ、これはTPP政府対策本部というのがございますので、まあ、その下でですね、我々農林水産省としても公開できることは状況の進展に応じてですね、しっかりと、まあ、情報提供していく、これが必要だと考えております。

記者

あともう一つ、TPPのことで、あの、国益を守るということをずっとおっしゃってたわけなんですけど、まあ、今回、テキストが入った中で、その、まあ、特に、あの、農産品の5品目とかですね、そういうのはしっかり守られ、守れるという感触は得られたんでしょうか。

大臣

うん、これはもう、繰り返し申し上げてきたことで、党の決議、それから、まあ、衆参の委員会の決議がございますので、まあ、これをしっかり踏まえてやっていくと、これは変わっておりません。先ほど、ちょっと申し上げましたように、もう、その交渉の余地すらないのではないかという懸念をおっしゃられる方が一部いらっしゃいましたけれども、まあ、この段階、この新しいフェーズに入ることによってですね、少なくとも、まあ、そういう事態ではなかったということは分かってきたんではないかということも併せて申し上げておきたいと思います。

記者

今の関連なんですけども、まあ、昨日も、この、まあ、声明が発表されてですね、まだ農産品等、まあ、いった、あの、いわゆる市場アクセスについて、まあ、今後、まあ、交渉を、まあ、加速していくんだということなんですけども、逆に言えば、あの、まだ、その、いわゆる関税部分、いわゆる農産品の関税部分についてですね、まあ、しっかりしたルールが決まってない状況で、まあ、日本として、あの、例の、まあ、国会決議等、踏まえてですね、それを反映する余地はあるというふうに、あの、大臣としては感触、持ってられるのかどうか、あの、感触を得ておられるかどうかお願いします。

大臣

はい。あの、これは、もう、今、申し上げたとおりで、少なくとも、全ての事が決まっていてですね、我々はそれを、まあ、唯々諾々とのむしかないと、こういう状況が、非常に懸念する人がいたわけですね、現実に、で、あの、そういうことではなかったということが分かったということですから、先ほど申し上げましたように、テキストも入手して、そして、それについて、このジャパンセッションの中でいろいろやり取りをしたということですから、まあ、詳細、それを持ち帰っていただいた上でですね、しっかりと、この決議に定められた国益を守っていくようにですね、戦略を今から準備をする必要があると、こういうふうに考えております。

記者

あの、先ほど、あの、公開できるものは、情報開示なんですけども、公開できるものは公開をというようなお話がありましたけれども、次回会合の、その8月のブルネイまでの中でですね、その、まあ、今回のマレーシアで出てきたもので、新しく何か政府から、その、公開できるものっていうのは、今、あるかどうかというのは大臣としての受け止め、いかがですかね。

大臣

そうですね、これは、あの、先ほどちょっと申し上げましたが、TPPの政府対策本部、ここで、この交渉も一体となってやるということでありますし、それから、事務方に対する取材についてもですね、この対策本部が一元的に対応する、これ、前回、申し上げたかもしれませんが、まあ、そういうふうなことになっておりますので、対策本部の方で、それはしっかりと対応することになろうかと、こういうふうに思っております。

記者

あと、もう1点、すいません。あの、1点、あの、日本政府としての、そのTPPの、その交渉方針についてなんですけども、あの、まあ、今回の、その二日半の中でいろんな情報、得られたものを元に作っていくと、ことになると思うんですけども、一方で、その、ブルネイまで時間がないっていうふうな見方もできると思うんですが、改めて、こう、政府の交渉方針の、いつ頃までに作るといった、この、そのスケジュール感、大臣、お考えっていかがでしょうか。

大臣

そうですね、これは、あの、ブルネイ会合がいつだったですか。

報道官

22日。

大臣

22日からというふうに、もう決まっておりますので、まあ、そのブルネイに必要なことはですね、ブルネイまでにしっかりと検討しておく必要があると、こういうふうに考えております。

記者

公開、情報公開に関してなんですが、あの、テキストの中身については公開できないということだと思います。で、交渉の中身もですね、相手のあることで公開できないと。ということは、逆に公開できるものって何ですか。

大臣

それは、あの、先ほど申し上げましたように、この交渉についても本部で一体となって進めると、したがって、あの、取材、それから、まあ、このことについてもですね、先ほども、あの、TPP政府対策本部の下でと申し上げましたけれども、そこで全政府としてですね、この、考えていくということになろうと思いますので、今の段階では、こういうものとこういうものという仕分けを私の方から申し上げることは適当ではないと思っております。

報道官

他によろしいでしょうか。他に質問ありますか。なければこれで会見を終わります。ありがとうございました。

以上

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