講師を務める松下芳春さん(右)と長田夏海さん=袋井市高尾で
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「お茶を売るにはどうしたらよいか」をテーマにした講演会が27日、袋井市立中央・南公民館であった。茶研究者らでつくる茶学の会(小泊重洋会長)が開き、会員ら40人が耳を傾けた。
有機栽培茶を製造・販売する掛川市の茶農家松下芳春さんと、微生物制御発酵茶を製造・販売する森町の茶問屋「おさだ製茶」の長田夏海専務がそれぞれ講演した。
欧米に有機抹茶などを輸出している松下さんは、米国の食品関連会社から食品に混ぜる原料用として抹茶の引き合いがあることなどを紹介。講演後、「抹茶は国内外でまだ需要が伸びそう。農家側も抹茶原料用のお茶の栽培は収穫量が多く、採算に合いやすい」と話した。
長田さんは、直売店でおもてなしのお茶と菓子を客全員に振る舞うなど、接客に努めていることを説明。「若い人がおいしいお茶と出合う機会をつくっていくことが重要。緑茶の喫茶店を始めたい」と話した。
(松本利幸)
牧之原 荷動きは小康状態。水出し煎茶の売れ行きに期待がかかる。
藤枝 茶農家は早朝を中心に茶園の管理作業をしている。
▽鹿児島県茶市場(煎茶約5万3840キロ。キロ・円)
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