◇カナダオープン<第2日>
26日、カナダ・オークビル、グレンアビーGC(7253ヤード、パー72)▽晴れ、24度、弱風▽賞金総額560万ドル、優勝100万8000ドル▽156選手
【オークビル(カナダ)テッド・ムース】松山英樹(21)=東北福祉大=が優勝争いに名乗りを上げた。パットの好調を維持、前日に続く69をマーク。通算6アンダーで、前日の16位から9位に浮上した。首位とは7打差。石川遼(21)=カシオ=はショットが乱れたものの粘りを見せ、71で回って通算1アンダー、63位で予選通過した。ハンター・メイハン(米国)が通算13アンダーで首位に浮上した。
松山の来季米ツアーシード権獲得が、かなり現実的になってきた。松山は今週からの3試合で20万ドル(2000万円)稼げば確保できると試算している。今週5位以内に入ればその目安を早くも突破できる。その状況の中で、2日目を終えて9位。特に前日に続いてパットが好調で、この日は25パット。本人も「本当に最近にはない、いいパット。いいゴルフができている」と笑顔だ。
午後のラウンドでやや風が強く吹く中でのプレーだったが、2番パー5で第3打を50センチに寄せてバーディー先行。5番パー4では7メートルのバーディーパット、11番は2・5メートル、13番では5メートルを沈めた。一時は5位まで上がり、リーダーボードに出た自身の名前もしっかり確認するほど、落ち着いたラウンドだった。
シード権が近づいてきたが、もちろん本人の目標はもっと高いところにある。「やっている最中は優勝しか考えない。首位まで7打差。3日目に3打差くらいまで縮められればチャンスはある」。順位は上がったとはいえ、トップとの差は広がった。だが、メジャーでも当然のように上位に入る大物ルーキーは、まったく気にしていないようだ。
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