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【大リーグ】

青木、シーズン200安打へ加速 7戦連続安打、今季34度目マルチ

2013年7月28日 紙面から

 シーズン200安打へ、ブルワーズの青木宣親外野手(31)が再加速した。26日(日本時間27日)、敵地デンバーでのロッキーズ戦で2番右翼でフル出場。4打数2安打と連続試合安打を7に伸ばした。7月のマルチ安打は10度目で、月間29安打目。自身3度目の月間30安打到達は確実で、残り6試合で今年5月にマークした最多37安打も更新する勢いだ。地区最下位に低迷するチームは、薬物規定違反で出場停止処分となったライアン・ブラウン外野手(29)余波もあって大敗。無気力状態に陥っているが、目標の200安打に向けて青木の孤軍奮闘が続く。

 イチローに続く日本人2人目の大台へ、青木が勢いを増してきた。1回1死から相手先発、右腕チャットウッドの93マイル(約150キロ)の真ん中高め直球を中前へはじき返すと、6回無死二塁では外のカーブにうまく合わせて左前へ。二塁走者をかえし、共同電などによると、「直球もカーブも打てた。感触のいい打席が増えている」と納得顔。7月だけで10度目、今季34度目のマルチ安打。7試合連続安打と好調なバットに、背番号7は大きくうなずいた。

 4打数2安打1打点の数字以上に手応えを感じている。3回の第2打席は三塁正面だったが、鋭い当たり。8回の無死一塁の第4打席も一塁走者が二塁で封殺されたが、走者がいなければ遊撃への内野安打になるタイミングだった。守備でも5回2死一、三塁で右前に落ちそうな打球はスライディングキャッチ。「凡打の内容にも納得している。いい動きができている」と振り返った。

 メジャー1年目の昨季はこの時期に疲労が蓄積。7月は月間打率2割6分と落ち込んだ。だが、「体力もついたし、慣れた部分もある」という今季はここに来て加速。7月はまだ6試合を残しているが、既に29安打と自身3度目の月間30安打に王手。月間打率も3割3分7厘で、今年5月にマークした自身の月間最多となる37安打も超えそうな勢いを見せている。

 チームは地区最下位に低迷。追い打ちをかけるように主砲ブラウンが出場停止処分となった。ベンチ内には虚無感が漂い、この日も緩慢な動きが続出して大敗。完全に無気力状態に陥っているが、その中で気を吐いているのがリーグ最多の127安打を放っているセグラ遊撃手と青木だ。

 「毎日一生懸命やるのが僕らの仕事。集中力を切らさずにやっていく。自分を信じてやっていく」。目標に掲げるシーズン200安打には、残り60試合で86安打。簡単ではない。でも不可能でもない。プロの誇りと自覚を胸に、青木が最後までベストを尽くす。

 

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