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経済
中国、太陽光パネル企業の業績悪化で妥協 EUとの通商紛争
2013.7.27 23:11
太陽光パネルをめぐる通商紛争で欧州連合(EU)の要求を拒否してきた中国が突然、妥協に転じたのは、中国の太陽光パネル企業の業績が急速に悪化しているためだ。EUが制裁を発動すれば、連鎖倒産など深刻な事態に陥りかねないという危機感もあったとみられる。
中国は新エネルギーブームの波に乗ろうと太陽光パネル企業が乱立。2011年の生産量は09年比で4倍に拡大し、世界全体の需要を上回った。過剰供給で価格は急落し、輸出先の海外企業ばかりでなく中国企業も利益率が低下。今年3月にはパネル出荷量で世界首位を誇った江蘇省のサンテックパワーが事実上、経営破綻した。
中国の業界団体は27日、中国とEUの妥結を歓迎し「合意に基づいて欧州への輸出を続ける」とする声明を出した。だが、欧州は景気悪化で太陽光パネルへの需要は鈍化。中国の過剰生産問題も未解決のままで、中国企業の窮状は今後も続きそうだ。(共同)
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