2013年7月27日 (土)

七佰伍愛心中物語

P1130151 乃木坂の国立新美術館へ行ってきました。アンドレアス・グルスキーの写真展を見るためです。以前の私なら写真に興味など示しませんでしたが、今はDMC-FZ10を常に携帯しています。もちろん、当ブログもFZ10による画像を加工して使っています。

ちなみに、ポスターにはスーパーカミオカンデを題材とした写真が採用されています。私は東大柏キャンパスの図書館で光電子増倍管を見ました。

 

FZ10を拝借するまでは、陶芸の写真ですらP705i (Panasonic)やiPod touch(第4世代)のカメラに頼る有様でした。写真展へ同行した知人もNM705i (NOKIA)をいまだ愛用し、やはりiPod touch(第5世代)を所有しています。念のために申し上げますが、二人ともスマートフォンと称される端末は持っていません。

その知人のNM705iがご機嫌斜めです。ナビゲーションキー(いわゆるカーソル)の右を押してもクリック感がありません。辛うじて機能はしますが反応が鈍く、あらゆる操作に支障が出ています。

P1130130 で、当然のごとく分解。

この機種の外装ははめ込み式なので、microSDのカバーやスピーカの隙間からギターピックなどを差し込んでスライドさせれば、本体からキーパッドを分離できます。金属の工具は樹脂パーツを傷付けるので、避けましょう。

基板実装のスイッチにはクリック感があったので、やはり原因はキーパッドのようです。そこで、ウェットティッシュやエアダスターで清掃してキーを押してみると、"パキッ"と音がして動きがスムースになりました。何らかの異物が付着していたのでしょう。再び組み立てて右を押すと、クリック感が復活。他のナビゲーションキーも反応が良くなったと本人が申しています。

ちなみに、私のP705iが2014年9月、NM705iが3月と修理受付可能の期限が迫っています。おそらく二人とも、バッテリーや外装交換を済ませた705iと心中することになりそうです。


余談ですが、iPhone 5を持ちながらMacやPCを持たない知人もいます。そのこと自体が問題ではなく、現在のGmailアドレスを変更したいと相談を受けました。どうやら、iPhoneの初期設定をした第三者が勝手に登録した物のようです。そこで、先日リカバリーをしたEee PCを借り出して現地へ向かいました。

新たなアカウントに完全移行するまでは現状を維持すべきとの判断で、当人にEee PCから2つ目のGoogleアカウントを登録していただきました。もはやExchangeを使ってのプッシュ受信はできないので、Gmailアプリにアカウントを追加、私のアドレス(DTI)から送受信を確認して終了。(実は紆余曲折がありましたが...)

あとは相手先に新たなアドレスを通知してもらい、時機を見て旧アカウントを抹消するだけです。もっとも、作業した私自身がGmailアドレスを持っていても使っていません。ドコモとDTIのアドレスを一度も変えずに使っています。


P.S. 冒頭のFZ10で撮影したカメ等。

P1130133 P1130135 近所のドブ川に生息するミドリガメ。

グルスキー作品の「バンコク」に似せた加工をしてみました。

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2013年7月18日 (木)

ASUS in Wandering

「アリス・イン・ワンダーランド」はティム・バートンとジョニー・デップがコンビを組んだ作品の一つです。もちろん、ジョニー・デップの代表作は「パイレーツ・オブ・カリビアン」となりますが、私の印象に残るのはウィノナ・ライダーと共演した「シザーハンズ」です。これは彼ら初コンビの作品でもあります。


目の前にASUSのEee PC 901-16Gがあります。私ではなく知人所有の機体ですが、購入した本人もほとんど使用することなく、人の手を渡り歩いていました。ようやく持ち主の元へ帰ってきたので、OSのリカバリーをすることになりました。MLC 16GBのSSDも換装したいところですが、以前手掛けた1005HR-WSと異なり専用モジュールなので、コストを考え見送り。代わりに、開店セール中の近所の家電量販店で16GBのSDカード(I-O DATAのBSD-16G10)を調達しました。

Bsd16g10_bench01 まずは、私のMacBook ProでSDカードの速度を確認。内蔵のカードスロットは当てにならないので、USBのカードリーダーを用いました。

表記どおりのClass 10の速度が確認できました。SSDではないので、これ以下のテストブロックの速度には期待してはいけません。

その後、HP USB Disk Storage Format Toolで初期化して、念のためパーティションがアクティブであることを確認しました。

 

Eeepc901_win7_01 添付のDVDからXPのリカバリーをするだけでは芸が無いので、今回はWindows 7 Professional 32bit版(使えるライセンスがこれだけ)のインストールを実行します。

せっかくSDカードがあるので、マイクロソフト提供のWindows 7 USB/DVD ダウンロードツールを使ってISOファイルからSDカードにインストール環境を転送しました。この作業はLenove G570(SSD換装済み)のカードスロットを使っています。

 

P1130102 次に、BIOS画面でBoot Boosterを無効にします。

これを行わないとSDカードからの起動ができません。

 

P1130103 再起動してESCを押し続けると、ブートデバイスの選択画面になります。

901内蔵のカードスロットはUSB接続のようなので、下段を選択します。

 

P1130104 無事にSDカードから起動して、Windows 7のインストールが開始されました。

あとは通常の手順に従って進めるだけです。

 

P1130105 とくに必要なデータも残っていないので、先頭のパーティションをそのままフォーマットしました。

2番目の31.0MBと表示された領域は、おそらくBoot Booster用なので触らないほうがいいでしょう。

 

P1130106 ファイルのコピーが始まれば、ただ待つだけです。

ただし、世代の古いMLC搭載のプチフリSSDですから、SDカードからのインストールでも時間が掛かります。

 

無線LANも標準で有効になるので、プロダクトキーの入力など初期設定が終われば、サービスパックや各種ドライバのセットアップを開始します。これらも、G570を使ってSDカードにコピーしました。ASUSのサイトからダウンロードしたドライバはACPI、VGA、TouchPad、Instant Key Utilityの4つです。

Eeepc901_win7_02 これはTouchPadのドライバです。

XP用を流用するので、"管理者として実行"または"互換性のトラブルシューティング"のどちらかを選択しながらインストールを進めます。

 

Eeepc901_win7_03 再起動するとデジタル署名の警告が表示されるので、"常に警告"のチェックを外して実行します。

 

その後、Windows Updateの重要な更新が全て完了したときには、内蔵SSDの空き容量は約3GBとなっていました。本体のメモリは2GBに換装済みなので、休止状態を無効にするなど少しでも節約すべきかもしれません。

ただ実験段階の運用なので、そのうちLinuxでもインストールされてしまうかもしれませんが。


901ssd_bench_01 これは内蔵SSDのベンチマークです。

この数値を見るとFlashFireを導入したくなりますが、実は失敗しました。0.a0f0002ともに必ずスタートアップ修復となり、復元ポイントに戻されてしまいます。

32bitのWindows 7での導入は今回が初挑戦でしたが、64bitでは以前に0.99が成功しています。機会があればそちらも実験してみましょう。

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2013年7月12日 (金)

こなみカップ

かつてのファミコンにそんな名前のゲームがありましたが、子供時代の家庭にファミコンは存在しませんでした。代わりにMSXがテレビの前に鎮座していました。もちろんコナミのカートリッジもいくつか転がっていましたが、エンディングまで辿り着いた物は少なく、記憶に残るのは「夢大陸アドベンチャー」と「魔城伝説II」だけです。


P1130018 乾燥状態で滞留していた作品の素焼きが上がっていたので(いつも予告無しです)、とにかく釉掛けの準備に突入しました。

ワイングラスやミニ急須を私はペーパー磨きでよく壊しますが、今回は全員無事でした。

 

P1130019 酸化焼成の作品はまだ少ないので、まずは灯油窯の還元焼成のために青磁釉、黒天目、透明釉の作品を優先的に窯入れします。

私の作品はいつも最後に空いた隙間に押し込まれます。

 

P1130052 翌週、窯出しされました。

一見すると全て仕上がったようですが、右の透明釉のポットは蓋が完全に固着、黒天目の土瓶は蓋の分離作業中につまみを破損しました。折れたつまみは、電気窯の本焼きに便乗して修復する予定です。

 

P1130054 今回の主役のはずだったマグカップ。

なみなみカップと称して大きめにと依頼されていましたが、容積が150cc程度で小並サイズになってしまいました。初挑戦の青磁釉も発色に失敗してしまい、左はリベンジを期して成形しました。前作より土の量は2倍になっています。

 

P1130065 同じく発色に失敗した茶碗。

筆で重ね塗りしましたが、回数が不足だったようです。で、予告どおり私の飯茶碗となりました。

よく見ると歪みが生じているのが分かると思います。実は理由があって、窯の温度が1300℃に達したためです。温度計を傾けて置いてしまったために、針が正しい温度を指していなかったようです。私が気付いて温度を再確認したときはすでに手遅れでした。

 

P1130082 ただ一つ成功したミニポット。

これも窯出し直後は蓋が取れずに諦めかけていましたが、傷付けることなく分離に成功しました。青磁釉もどうにか青くなってくれたので、今後はこの発色をより強くすることが課題となります。

 

8月中は灯油窯の本焼きは無いとのことで、しばらくは青磁釉の素地となる茶碗やミニ急須を成形する予定です。電気窯も数がまとまるまでは待機なので、織部釉の作品は釉掛けしたまま寝ていてもらいましょう。

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2013年7月 7日 (日)

寄り道、回り道、そして近道

同じ窯の方が参加する合同展を拝見するために銀座へ。当然ながら、私は制作過程を全て見ていますが、会場にディスプレイされた作品はやはり趣が違って見えるものです。

同行者(巻き込んだとも言う)が持つiPod touch(第5世代)に動画が転送できない不具合が生じていることを思い出し、せっかくなのでアップルストアへ寄り道。聞いてみると、幸運にもジーニアスバーの予約が空いていたので、即時対応していただきました。初期状態へ復元するとiTunesからサンプル動画が転送できたので、ハードウェアの故障の可能性は低いと確認できました。

問題はここからです。バックアップの存在するLenovo G570(Plextor PX-128M2Sに換装)から復元を試みるも、C:の空き容量不足のために途中でエラーとなってしまいます。パーティションを確認するとC:が40GBで、残りがD:に設定されていました。どうやら、SSDの初期導入に携わった第三者が余計なことをしてくれたようです。同じく銀座の顧客から回収したGPartedのLive CDが手元にあったので、D:の内容を他のHDDに退避させてからC:を拡張しました。

無事、写真やメールデータ、アプリケーションが復元されて元どおりになりました。ただし、不具合まで復元されてしまい、無駄な回り道を辿っただけでした。


その顧客のサーバーは、HDDの交換に成功して当面の危機は去りましたが、815チップセットの古い機体なので将来に不安が残ります。そこでWindows 7やMacのApacheにCGIの移植を試みましたが、見事失敗。最後の手段としてParallels 5(意図的に古いバージョンです)の仮想マシンにTurbolinux 6.0のパーティションを丸ごとコピーすることにしました。

Para_gparted01 Parallelsに用意されたKernel 2.4用の標準設定で仮想マシンを作成して、GPartedのイメージファイルから起動しました。サーバーの予備HDDをUSB変換ケーブルで接続して、システムとスワップ領域をコピーします。

ただし、これだけでは起動しないので、TurbolinuxのRescue CDを使ってLILOを修復しました。

 

Para_turbo01 ようやくCUIで起動しましたが(GUIは失敗と言うより不要)、NICが無効のままです。

lspciコマンドで確認すると、RTL-8029(AS)が機械的に認識されていたので、NE2000互換ドライバを有効にします。

 

Para_turbo02 "modprobe ne2k-pci"でドライバをロードして、"ifconfig eth0 up"でNICの起動を確認します。

最後に/etc/modules.confに"alias eth0 ne2k-pci"の1行を加えます。私はviエディタを使いました。

 

Para_turbo03 ドライバのインストールが終わったら、あとはturbonetcfgを使ってIPアドレスの設定をするだけです。

サーバーなのでDHCPを使わず、固定IPです。

ちなみに、このCGIはなぜかIE9以前でしか正しく表示されないために(SafariやFirefoxもダメ)、Mac用のIE5.2.3(Rosetta動作)を使って確認しています。

正攻法に失敗したので、仮想マシンでのサーバー稼働という回りくどい方法が、結果として最も近道となりました。今後は仮想マシンのイメージファイルを移植するだけで機種転換できるので、保守管理が楽になるはずです。


P.S. 銀座での用事のあと、勝どきや豊洲へも足を伸ばしました。

P1130025 P1130043 勝どき橋の写真は、いつものようにPhotoshop Elementsによって通行人に消えていただきました。(それとビルの看板も)

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2013年7月 1日 (月)

日常の中の非現実

P1120887 近頃は、古い顧客のサーバー復旧のために、銀座の外れまで通うことが日常となっています。写真は有楽町駅近くの公園で撮影したものですが、人物が写っていません。実は、Photoshop Elementsのスポット修正ブラシツールを用いて、顔の分かる人達には消えていただきました。真昼の都心では有り得ない光景です。

ちなみにサーバーも古く、20GBのHDDにTurbolinuxでした。


今月もSSD達の平穏な日常を報告します。

Jmon13_jul01 TS32GSSD25-M

ようやくAverage Erase Countが5千回を突破しました。6月分のAECの増加は47、平均すると50GB/dayのブロック消去となります。

JSMonitorの寿命計算は1万回基準で6年後と計算されています。(使用開始は2008年)

 

Jmon13_jul02 FTM28GL25H

表記上のAECは1千回手前ですが、一度ファーム更新でリセットされているので、おそらく2〜300はサバ読みされています。AECの増加分はわずか2だったので、ブロック消去の計算は止めておきます。

寿命計算は約150年後と、非現実的なものです。(あくまで便宜上の数字なので)

 

Jmon13_jul03 C400 256GB (070H)

AECの増加分は前回と変わらず4でした。間もなく、消耗率が5%に到達します。(3千回基準)

AECの上昇間隔は60〜80GBで、悪化傾向にあります。もっとも、日常的に10GB以下の空き容量という有り得ない運用をした結果ですが。

 

Jmon13_jul04 C300 256GB (0007)

先月は、10.9 Mavericksに備えてファイル整理をするために、一度だけUSBで接続しました。変化したのは使用時間だけ。

今はMountain Lionがインストールされていますが、10.9で上書きされてしまう運命です。

 

Jmon13_jul05 X25-M 160GB (102M3)

5月は月例更新でWindows 8のBoot Campが壊れる事故が起きましたが、6月中はiPad 2(私の所有物にあらず)のバックアップやリカバリなど比較的活躍していました。

それでも総書き込み量(あくまでOS上)は100GB以下で、SSDにとっては誤差範囲の消耗に過ぎません。

 

Jmon13_jul06 C300 128GB (0006)

実はこれ、MacBook (Late 2006)のLeopard起動用ですが(FireWire仕様)、最後に検査したのは2012年4月です。MacBookがWindows 7や8の実験台と化していたので、完全に放置されていました。

上記のサーバー復旧のために、慣れないApacheやPerlのテストが必要となり、再び活躍の場へ。おかげでAECの数値に変化が見られます。

まずは破損したHDDのサルベージに成功してシステムは復旧させたので、残るは新規サーバーの選定と移植作業です。私はどちらかと言えば機械屋なので、自信はありませんが。

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2013年6月25日 (火)

やわらかケイ素

普段はSSDだの陶芸だのと堅い話ばかりですが、たまには柔らかい話を。ちなみに、「やわらか戦車」のDVDも所有しています。「ガッ活!」はSEG CLIPで視聴。

 

P1120859知人宅の浴室の防水シールを補修してきました。浴槽周りだけが剥がれていたので、どうやら地震で浴槽が動いてしまったようです。

千葉県某所のホームセンターに案内してもらい、シリコン樹脂のコーキング材を調達、浴室の乾燥を待って作業を始めました。タイルやセメントの一部も破損していたので大きく埋めることになりましたが、素人施工としては十分でしょう。

写真を見てのとおり、マスキングもしていません。あとは硬化を待って余分なシリコンを掻き落として終了。説明書きには5時間とありましたが、この日は3時間ほどで浴室が使用可能になりました。

実は、素手で作業したのでシリコンパックされてしまいましたが...


脱線はここまでにして、堅い話に戻ります。

同じく知人所有のLenovo G550に搭載されていたPX-128M2SをG570に移植しました。このG570は液晶を破損して長らく放置されていたそうで、このたび液晶も交換されて無事に復活を果たしました。

G550はICH10なので、IMSMがインストールされてAHCIモードで動作していましたが、単純にSSDをG570へ換装しただけではやはり起動しません。そこで、IMSMを削除してWindows標準のSATAドライバへと戻すことで解決しました。ライセンス上はリカバリーDVDを用いて新規インストールすべきですが、共にWindows 7の同じエディションがプリインストールされた機体なので細かい部分はご容赦を。

当初はスリープからの復帰に必ず失敗するので機能をカットしていました。その後、Lenovoのファイル一覧からドライバを1つずつ上書きすることで、スリープ有効でも安定動作しています。G570はHM65チップセットなのでIRSTを用いました。

G570_m2s_info G570_m2s_mark参考までにS.M.A.R.T.情報とベンチマークを。(バージョンが古いのは気にしないで下さい)

SSDが型落ちなので書き込みはそれなりですが、読み込みは6Gb/sの速度になりました。(私のMacBook Proは3Gb/s)

 

P1120818成形を終えたいつものワイングラスと茶碗。

グラスは高さよりも容積の拡大に努めてみました。高さ14cmで110gです。茶碗は青磁釉の実験のために成形しました。最終的には私の飯茶碗になる予定です。

 

堅い話番外編。

P1120843以前に撮影したドブ川の上流に位置する貯水池で見かけました。DMC-FZ10の最大望遠にて撮影。

この子はほぼ間違いなくミドリガメでしょう。もちろん外来種。

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2013年6月20日 (木)

なみなみカップ

依頼者はコーヒー牛乳(決してカフェ・オ・レにあらず)をなみなみと注ぎたいそうです。もっとも、私にとってのタイトルの真意は別のところにありますが。


前回窯出しされた作品の報告を続けます。

P1120748 4月末の展示会で茶入の大半が出払ってしまったので、再び肩衝を制作しました。

左が黒天目の酸化で、右が還元焼成です。色の違いが微妙ですが、さすがに窯の主は一目で見分けます。

 

P1120733 酸化焼成のために、わずかに紫がかった黒に発色しています。この色を撮るのに自然光が必要だったので、今回は自宅玄関先で撮影しました。(集合住宅なので怪しい人に...)

蓋のつまみはやっぱり鉛筆ですね。

 

P1120737 こちらは灯油窯の還元焼成。蓋の白マット釉はいつもなら酸化で褐色となりますが、今回は逆の結果になりました。

胴体の黒天目は薄掛けにしたのが功を奏して、変化のある黒となりました。茶入には漆黒よりも合っている気がします。

 

P1120722 P1120724 陶器による棗2作目。土は同じく備前です。

前作より薄くなり、立ち上がりも深くすることができました。内面に塗った斑紋赤色釉もより赤く発色して、さらに漆器らしくなっています。

 

P1120720 P1120721 ひねった取っ手のデザインの土瓶では最小サイズです。本体が織部で蓋が黄瀬戸ですが、土が備前なので(前作は白土)褐色寄りの発色となりました。個人的には原色の緑より好きなんですが。

茶こしは23mm径のものがぴったり収まりました。

 

P1120711 P1120719 横手急須としてはスタンダードなデザインです。もちろんミニサイズですが。

紅殻を塗った上に透明釉を吹き掛けしました。以前は吹き掛けの前に撥水剤を塗りましたが、今回は使っていません。酸化鉄の発色なので、時間とともに変化していくことでしょう。

 

P1120797 ワイングラスと依頼されたマグカップ。ともに半磁土。

グラスは大型化が難航しています。成形段階の高さが17cmで、前作との差はわずか1cmです。

マグカップも普通サイズより大きくと言われていましたが、結果的に並のサイズになってしまったかもしれません。あとは焼成の収縮次第です。

以前の悪い癖が出て、波形のデザインにした上で座屈させてしまいました。依頼主は怪しいの一言でしたが...

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2013年6月13日 (木)

自損事故

このブログは壊れ物の記事が何割かを占めていますが、なぜか自分の機械ばかりがよく壊れます。ただし、SSDはまだ1台も壊れていません。


灯油窯、電気窯同時に窯出しとなりました。

P1120685 こちらは私の管轄の電気窯。

酸化焼成に用いるので、主に織部の作品を扱います。私の作品はいろいろ危険なので、すでに退避済み。

 

P1120686 これが窯出し直後の作品達です。

一見すると、全て成功したようですが、土瓶や急須は蓋が固着しています。これを解体するために、恒例の苦労が始まります。

 

P1120687 こちらが仕上げ作業後。

蓋の分離以外にも高台を磨いたり、棗の蓋を擦り合わせたりと、半日掛かりの作業となりました。一部、見当たらないものがありますが...

 

P1120688 ワイングラスは単なる私の不注意です。作業中に手を引っ掛けて倒しました。黒天目の土瓶は蓋を剥離した際に、蓋受けの周囲が大きく欠けてしまいました。

 

P1120689 ワイングラスは半磁土で乾燥中のものが2脚控えているので、六角の土瓶だけリベンジです。

前作より偏平なデザインとなりました。注ぎ口も急角度にしてみました。液ダレ必至のデザインですが。

 

P1120725 P1120726 生き残ったワイングラスだけ先に詳細報告を。今回の主役です。

土はいつもの備前で、黒の化粧土を吹き掛けしました。模様は撥水剤で一筆書きしました。写真をよく見ると微妙に左に傾いていますが、この程度はご容赦を。高さ14cm、自重80g、容積100ccです。

内面には防水の透明釉を塗りました。水を入れて数時間放置しても漏水はありません。

半磁土で成形したワイングラスもほぼ同じ高さなので、20cm以上に拡大することが今後の課題です。窯出しされた残りの作品は次回へ。

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2013年6月 9日 (日)

秘密兵器登場

所詮、中古の借り物なんですけどね。貸してくれた人物は秘密です。


PanasonicのDMC-FZ10を半永久借用しました。今となっては400万画素のCCDですが、私の携帯(P705i)やiPod touchのカメラと比較すれば、レンズ性能が雲泥の差です。カメラに慣れるために持ち歩いているので(正直怪しい人です)、今回は全てFZ10による撮影です。(解像度は縮小)

Wine_glass_glazing01 ワイングラス8、9作目およびミニ急須その他の素焼きが完了しました。

もちろん、事前に予定を聞いている日は、使用する釉薬とその工程を想定して窯に赴きますが、それでもこの数を処理するには一日仕事となります。(私の手が遅いだけとも...)

 

Wine_glass_glazing02 夕方ぎりぎりで釉掛けを終えました。

電気窯は私が扱いますが、灯油窯は窯の主が窯焚きを行うので、メモ書きと共に分けてあります。半数は天目釉で、残りは織部、紅殻などです。(詳しくは窯出しの後で)

 

Glass_ipot_ele01 電気窯に窯入れしました。

前回の実験では、ミニチュアサイズだったにもかかわらず、グラスが倒れて被害が発生したので今回は完全隔離しました。たたらの板皿などは他の方の作品です。

 

Hanji_ipot_glass01 こちらは半磁土によるワイングラスと土瓶。予定していた作業が中断したときに成形しました。

初めて扱う土なので思うように薄くならず、ワイングラスは乾燥前で100gを超えてしまいました。

 

Hanji_ipot02 同じく半磁土による土瓶とポット(のようなもの)。

この日は土の乾燥が早く、細い取っ手を曲げるとすぐに亀裂が生じて、何度もやり直しました。左のポットは注ぎ口の角度が下がり過ぎたようです。

 

Hanji_glass02 さらに半磁土のワイングラス2作目(右)。iPod touchでの撮影と異なり、画角の歪みは感じられません。

前作は予定重量を上回ってしまったので、薄く軽量化に注力しました。結果、乾燥前で80gとなりました。このサイズ(約16cm高)では4作目ですが、最軽量です。

 

この記事を書いている今は灯油窯も窯入れを完了しました。電気窯は本焼きを終えて徐冷中です。次回は窯出しされた作品の紹介ができるでしょう。もちろん、失敗報告となる可能性も...


話は変わって、自宅近所のドブ川で撮影したものです。

P1120471 P1120470 一体この子はどこの国の子なんでしょう。

 

 

P.S. Snow Leopardのセキュリティアップデート 2013-002や、Mountain Lionの10.8.4への更新を実行しました。私の環境では残念ながら(?)不具合は見当たらず、これでは単独の記事になりません。

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2013年6月 1日 (土)

忘却の300

以前の記事で、テルモピレーの戦いを描いた映画「300」を紹介しました。この地で玉砕したスパルタ兵を忘れないようにと、旅人に向けた石碑が建てられたそうです。

一方の私はといえば、300回目の記事であることをすっかり忘れて通り過ぎてしまいました。今回の記事は302回目です。もっとも、自らの誕生日ですら忘れるような性格ですから...


そんないい加減なSSDの定期報告を今月もどうぞ。

Jmon13_jun01 TS32GSSD25-M

先月のAverage Erase Countの増加分は56で、ブロック消去の平均値を計算すると約60GB/dayとなります。とくに言及するような変化はありません。

1万回到達までの寿命が6年先と表示されていますが、母機であるX31が先に力尽きるでしょう。(修理歴有り)

 

Jmon13_jun02 FTM28GL25H

AECの増加が5だったので、ブロック消去の平均値は約20GB/day。

同じく前述のX31に搭載されていますが、不釣り合いな容量のため寿命計算は見てのとおり。XPでJavaやFlashの更新が滞ったために、少々実験をしたので消耗が進んだようです。

 

Jmon13_jun03 C400 256GB (070H)

AECの増加は4。まあ、こんなものでしょう。

070Hに更新して以降のWrite Amplificationを追っていますが、先月はAECの上昇間隔が90〜110GBを上下していました。私はSSDの空き容量が10GB前後と非常識な運用をしているので、通常であればWAがここまで悪化することはないと思われます。

 

Jmon13_jun04 C300 256 (0007)

見事なまでに変化無し。使ってないから当然なんですけどね。

C400がSnow Leopardで、こちらは外付けでMountain Lionの起動用ですが、Lion共々お蔵入りとなりそうです。(すでに10.9の話題も出ているのに)

 

Jmon13_jun05 X25-M 160GB (102M3)

MacBook (Late 2006)にて、Windows 8を運用。5月の月例更新によって起動環境が壊れたためOSを再インストール。

E9の消耗指数には変化が無く、05の代替セクタがまた増えてしまいました。NANDを使ったSSDでは当然のことなので、気にしないことにしましょう。

 

P.S. 陶芸作品のフォトアルバムを作るべく、現在準備中。知人からデジカメも拝借したので、今後は携帯の貧弱な写真から解放されるでしょう。

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