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政治
【主張】民主党の責任論 海江田続投で再生できぬ
大事なのは党の立て直しより自分の地位を保つことなのか。改めてそう思わざるを得ない。
民主党の海江田万里代表が、自らは参院選惨敗でも居座り、8月末に予定していた幹事長の交代を前倒しした。
執行部の責任を強く訴え、海江田氏と距離を置く細野豪志幹事長をあと1カ月も職にとどめておけば、参院選惨敗の総括作業を通じて、代表辞任論が再燃しかねない。
そんな警戒心から、早々に幕引きを図ったのだとすれば、あまりにも情けない。
理解しかねることはまだある。党実力者の輿石東参院議員会長の責任も明確にされず、それどころか参院副議長に推す動きがあるというのだから、言葉を失う。
けじめをつけられないリーダーたちに再生を託せるのか。やはり執行部の総退陣しかあるまい。
26日の党常任幹事会では、参院選で無所属候補を支援した菅直人元首相への処分を「党員資格停止3カ月」とした。海江田氏はその2日前に「除籍」の方針を示したばかりだ。だが、党の主要幹部からも「厳しすぎる」などと異論が相次いだことから撤回した。
菅氏は昨年の衆院選で、比例復活で当選している。党の看板で議席を維持できたのであり、これだけの反党行為をあえてしたのだから、厳しい処分の方針を貫くべきだ。議員辞職を求めてもおかしくない。
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