何となく思いついたこと、目についたことをツラツラと…。
プロフィール
高木圭介
昭和44(1969)年6月4日、神奈川県川崎市生まれ。神奈川大学レスリング部を卒業後、1993年に東スポ入社。プロレス&格闘技、社会、レジャー、特集部などを担当後、現在は運動部所属。 2006年10月、本紙携帯サイト「東スポ芸能」のスタートと同時に当コラムはスタート。2009年10月から晴れて、紙面でも連載開始。世の中の重箱の隅を愛する〝長期連載〟。
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416:「5分番組」の時代がやってきた
2013年07月26日

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<2013年4月=東スポ携帯サイトより>

 とかく4月は忙しい。何が忙しいって新しく始まるテレビ番組をチェックする作業がキー局&ローカル局の地上波、BSと年々複雑化する一方で、これが思いのほかやっかいなのだ。

 

 ならば早起きして、新聞のテレビ欄を小まめにチェックしたりとか、あらかじめテレビ雑誌などを購入して綿密な計画を…なんて言っている人は甘い!

 

 私が頭を悩ませているのは、新聞やテレビ雑誌の番組表に、番組タイトルがフルに記載されることなどまずない「5分番組」の存在だ。毎年、4月や10月といった改編期には、こうした5分番組が何ら前触れもないまま突然スタートする。よって第1回放送を見逃すパターンが多い。多くはその存在を口コミで知ることになる。

 

 この4月も実写、アニメに関わらず、数多くの5分番組がスタート。そのすべてを把握をするのは困難だが、とりあえず現段階で私が視聴しているのは「マジンガーZIP!」(日本テレビ)、「永沢君」(TBS)、「高梨さん」(Eテレ)、 「ガラスの仮面ですが」(Twellv)、「鉄人28号ガオ!」(フジ)、「DD北斗の拳」(テレビ東京)といった番組だ。

 

 これら全てが漫画を原作としたモノ。「永沢君」と「高梨さん」をのぞけば、全部がフラッシュアニメ作品だ。「秘密結社鷹の爪」(蛙男商会)の大ヒット以来、安価で制作可能、4コマ漫画などを、余計なキャラや物語を増やさなくとも、そのままアニメ化しやすいとあって、作り手側にもメリットが大きいフラッシュアニメは大流行中だ。

 

 特に朝の情報番組「ZIP!」内で放送された「おはよう忍者隊ガッチャマン」が人気となって以来、シリアスな原作をフラッシュアニメでギャグ化する趣向が流行中。すでに視聴者側にキャラクターが認知されているため、原作者の許可さえ取れていれば、色んなパロディー、ギャグが自由自在となる。

 

「マジンガーZIP!」の声優陣はガッチャマンからほぼそのまんま。キャラクターのみがマジンガーZのそれにチェンジ。「DD北斗の拳」は世紀末に何も起きなかった世界に生きるケンシロウらの残念な日常、「鉄人28号ガオ!」は、えらくポップな配色で大塚署長らオトナに翻弄される正太郎君の日常がギャグタッチで描かれている。

 

 実写ドラマは「野田ともうします。」の後番組として「高梨さん」がスタート。野田にも出演していた池谷のぶえ(この人が自分より年下と知って、真面目に驚いた!)の主演で夫役は蛭子能収。野田同様にふんわりとシニカルに、いい味が漂うドラマとなっている。

 

 色んな形の5分番組がある中、「この手があったか!」と驚かされたのが、さくらももこ原作で、劇団ひとりが主演する「永沢君」だ。

 

 原作同様、主人公・永沢君の嫌味で屈折した部分が全開の約1分ほどのシュールなドラマなのだが、この番組は「CMの宣伝」という新機軸に挑戦している。

 

 ドラマ本編終了後、アニメ画面で登場する永沢君が、その直後に放送するCMに対して、シニカルな発言をしたり、CM内のトリビアや見どころをポツリとつぶやく。そしてCM終了後は、永沢君がその感想を述べつつ「本日は○○さん、お世話になりました」とスポンサー側に礼を述べつつ終了。通常この手の番組は、ドラマ部分が終わった瞬間に、他チャンネルに替えられてしまうモノだが、この永沢君のつぶやきがあるために、ついついCMまでも視聴してしまうというからくりだ。

 

「あたり前田のクラッカー」(byてなもんや三度笠)の時代から、番組内CMというのは存在していたが、こういった「CMの宣伝」というパターンは初めて見た。

 

 何かと忙しい現代、昔のように1時間もじっくりとテレビの前に正座して、ドラマを楽しむなんて習慣は薄れつつある。テレビを見るのもテレビの前で集中とは限らず、パソコン画面や携帯電話のワンセグTV等で〝ながら見〟して楽しむ人も増えてきた。新聞における4コマ漫画的存在である「5分番組」には、まだまだいろんな可能性が秘められている。



ネタになる!!
えー!?異議あり!!




みこすり半劇場
07月27日更新
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