朝ドラ舞台の岩手・久慈で高校生海女が素潜り披露

　ＮＨＫ朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地、岩手県久慈市の小袖海岸で２７日、地元の「高校生海女クラブ」のメンバーが、ベテランの海女とともに今年初めての素潜りを披露した。夏休みを利用し、８月中旬まで観光ＰＲ役を務める。

　この日は高校２年の中野百瑛さん（１６）らが、海女とおそろいのかすりはんてん姿で海へ。時折、潮に流されそうになりながらもウニを採ると、観客から大きな拍手が上がった。

　家族で訪れた秋田市の幼稚園教諭伊藤澄香さん（４７）は「ドラマのアキちゃんみたい。大したものですね」と興奮した様子。一緒に潜った海女の中川やえ子さん（５６）は「東日本大震災で被災したが、多くの人からの応援で頑張れている。高校生からも力をもらっている」と目を細めた。

　他のメンバーも、観光客との写真撮影に応じたり、土産物の販売を手伝ったりと大忙しだった。

　高校生海女クラブは町おこしのために市の観光物産協会などが設立。８年目の今年は観光客の増加を見込み、過去最多の１４人を採用した。