米国で３女性監禁に禁錮１０００年求刑、有罪認め死刑回避

　米オハイオ州クリーブランドで未成年を含む女性３人が約１０年間監禁されていた事件で、アリエル・カストロ被告（５３）は２６日、地元の裁判所で有罪を認めた。ＡＰ通信によると、検察側は有罪答弁による司法取引で死刑でなく仮釈放なしの終身刑を求刑。しかし、罪状は９００以上に上り、検察は終身刑と別に「禁錮千年」も求めた。

　同被告は２００２年から０４年にかけ、当時それぞれ１４歳、１６歳、２０歳だった女性を自宅に監禁。今年５月に女性の１人が脱出し助けを求めたことから逮捕された。

　検察側は誘拐、強姦、暴行などの罪に加え、女性の１人を殴り、流産するまで飢えさせたとする加重殺人の罪でも起訴していた。オハイオ州法では違法な妊娠中絶は殺人罪を構成する。（共同）