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【栃木】

手足口病 4年ぶり警報レベル

 口の中や手足に水膨れのような発疹ができる急性ウイルス感染症「手足口病」が県内でも流行し始めている。夏場の感染が多く、患者のほとんどは幼児。県は、うがいや手洗いなどの予防対策を呼び掛けている。

 県健康増進課によると、疾病の発生動向を定点調査している県内四十八カ所の医療機関で、今月八〜十四日の週の患者数が平均五・四四人となった。国の基準で定められた警報レベルの「五人」を超え、流行の発生・継続が疑われるという。

 患者の内訳は二十代が三人、十代が一人、そのほかは全て九歳以下で、幼児が圧倒的に多い。

 県内の六保健所別にみると、平均患者数が最も多いのは県北保健所管内の一〇・七〇人。次いで安足保健所管内の六・四三人、宇都宮市保健所管内の五・〇九人。

 県内で手足口病が警報レベルを超えたのは二〇〇九年以来。せきやくしゃみなどを通じて感染するケースが多く、ウイルスが手などを介して、口や目などの粘膜に触れて感染することもあり、夏の間は流行が続く。

 県の担当者は予防策として「マスクの着用を心がけ、タオルやハンカチの貸し借りは避けてほしい」と求めている。(神田要一)

 

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