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【神奈川】手足口病 再び大流行の兆し 手洗いなど予防呼び掛け手のひらや足の裏に発疹が出て口内炎も起こす感染症「手足口病」が、川崎市内で過去最大の流行となった二〇一一年に次ぐレベルで流行している。五歳以下の乳幼児に多く、二歳以下が全体の六割を占めている。市健康安全研究所は、せっけんを使った手洗いなどの予防を呼び掛けている。 市は定点とする医療機関三十三施設で、患者が平均五人となった場合を流行発生警報の基準値としている。七月第一週は四・五人だったが、第二週には八・六人と基準値を突破。第三週(十五〜二十一日)は一一・三人とさらに増えた。 一一年は七月最終週にピークを迎え、平均は一六・二人。三十三施設で一週間に五百三十人余りが受診した計算になる。今年は急増傾向が一一年より遅く、ピークの山が後ろにずれる形で同規模か、それ以上になる心配もある。 研究所によると、今年の原因ウイルスは「コクサッキーウイルスA6」で、手足口以外に大きな水疱(すいほう)ができることがあり、一般に予後は良好だが、髄膜炎や脳炎などを引き起こすこともある。高熱や吐き気を伴う場合、早めの受診を促している。 ウイルスは便に出るため適切な処理が大切で、乳幼児の集団生活ではタオルの共用を避けた方がいいという。(山本哲正) PR情報
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