旧日本軍慰安婦少女像の設置を検討していた米国ロサンゼルス・ブエナパーク市議会は日本の極右勢力から数百通の抗議メールを受けたことから、設置検討を保留したことが分かった。米国で推進されている慰安婦少女像設置の動きを阻止しようと、日本の妨害工作が本格化している。
ブエナパーク市議会は「市内に慰安婦少女像を設置しよう」という地元韓国系住民団体「カリフォルニア州韓米フォーラム」の提案を検討するため23日午後に公聴会を開いたが結論は出ず、事案の決定を9月に延期した。地元日刊紙「オレンジ・カウンティー・レジスターが25日(以下、現地時間)報じた。この事案をめぐり、少女像設置に反対する勢力は22-24日に地方公務員や記者に合計315通のメールを送ったという。同紙は「そのほとんどは日本から届いたもので、本文の内容は同じだった」と報じている。
本紙が確認したところ「正義と平和のための日本女性たち」という名前の日本の極右団体が最近までホームページに「慰安婦は自発的に売春した女性」という内容の電子メール用サンプル文を掲載、ネットユーザーたちに抗議メール送信を促してたことが分かった。この団体は今年1月、ニューヨーク州議会の旧日本軍慰安婦強制動員糾弾決議案採択のときも同様の方法で阻止しようとして失敗している。このときニューヨーク州議会に送信されたメールには「米軍基地周辺にも娼婦村があった」などの文章があった。アート・ブラウン・ブエナパーク市議会議員は検討保留を決定について「慰安婦問題の提起自体には妥当性を認めるが、(少女像設置は)判断の時間がさらに必要だ」と述べた。
カリフォルニア州韓米フォーラムが設置を提案した少女像は制作費3万6000ドル(約350万円)で、管理費全額を同フォーラムが負担するとしている。