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消火器製造大手の宮田工業(神奈川県)は、宮城県栗原市志波姫に栗原第2工場を設け、開所式を24日開いた。主力商品のアルミ製粉末消火器を一貫生産する。今秋には従業員を倍の約60人に増やし、製造体制を増強する。
工場建屋は旧紡績工場を改修した。敷地面積4万6000平方メートル、鉄骨平屋一部5階建てで、延べ床面積は約6000平方メートル。地元で採用した従業員約30人で5月7日、操業を始めた。
アルミ製のボンベに窒素ガスなどを詰めた主力の粉末消火器「アルテシモ」を製造する。当面は日産約3000本だが、今秋には東に約1キロにある栗原第1工場から従業員を約30人移し、日産約6000本に増やす。
開所式には佐藤勇栗原市長、取引業者、地区関係者ら約60人が出席。川瀬武男相談役は「復興の役に立ちたくて工場用地を探した。国内生産で品質を維持しつつ、栗原発の商品で業界トップを目指す」と述べた。