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【プロ野球】井口 マー撃ちで2000安打2013年7月27日 紙面から ◇楽天3−2ロッテ楽天が逆転サヨナラ勝ち。1点を追う9回、1死満塁と攻め、松井の押し出し四球で同点。続く嶋が決勝打を放った。田中は2失点完投で開幕からの連勝を14とした。ロッテは6回に井口の19号ソロで勝ち越したが、抑えの益田が乱れた。 ◇ ロッテの井口資仁内野手(38)が26日の楽天11回戦(Kスタ宮城)で6回に田中から、日本での1506安打目となる今季19号本塁打を放ち、米大リーグでの494安打と合わせ日米通算2000安打を達成した。初安打は1997年5月3日、近鉄4回戦(福岡ドーム)の1回に山崎からの左前打。日本選手で日米にまたがって2000安打をマークしたのはヤンキースのイチロー、巨人やヤンキースなどで活躍した松井秀喜、楽天の松井稼頭央、DeNAの中村紀洋に続き5人目。 偉業達成は豪快なアーチで決めた。同点の6回。田中の初球、147キロの直球を井口は迷いなくフルスイングした。打球は左中間席中段に飛び込んだ。史上5人目となる日米通算2000安打達成。普段はクールに決めるベテランが、三塁を回ると両手でガッツポーズ。伊東監督、岡田主将から花束を満面の笑みで受け取った。 「今年の中で一番のスイングができた。球界No.1投手、マー君から打てたのはうれしい」と喜びをかみしめた。 今でも破られていない東都大学リーグ記録の24本塁打の実績を引っ提げプロ入り。しかし入団から4年は打率2割台前半と鳴かず飛ばず。同期の松中、柴原に後れを取った。 「追いつきたかった。同期がとっていないタイトルを何か一つとると決めた」。周囲に認められたい一心で、盗塁王奪取を目指した。相手投手の配球、癖を記したノートをつけ、研究に没頭。「新しい視点から野球を考えるようになった」。01年に初の盗塁王に輝くと、この研究が打力アップにつながった。 打撃の恩師には真っ先にダイエー時代の王監督(現ソフトバンク球団会長)を挙げる。試合後、球場の風呂場に王監督がいることを見計らって入り、打撃指導を請うた。せっけんまみれになった王監督から一本足で教えられたこともあった。 今でも脳裏に焼き付く言葉がある。「俺はボールが水道管の管のように見えていた。そうなればしめたもの」。風呂場で聞いた『王語録』をノートに記しては何度も読み返した。 日米苦節17年で名球会の仲間入り。「ここまで長く現役でやれてよかった」と大記録の感激に浸った。 (水足丈夫) PR情報
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