雨宮処凛と憲法生活:鶴橋かいわいの巻

毎日新聞 2013年07月26日 大阪朝刊

 <くらしナビ・カルチャー>

 作家の雨宮処凛さん(38)が、大阪市内の街を歩き、憲法を気楽に考えてきたこの連載。今回は、日本国民の要件を定めた10条だ。大阪府は、在日コリアンが約12万人と日本一である。近年は韓流ブームの影響もあり、コリアンタウンがある同市生野区などは観光客でにぎわう。他方、差別的なデモの標的になるなど事情は複雑だ。猛暑日の午後、元右翼でもある雨宮さんとJR鶴橋駅から飲み歩いた。【鈴木英生】

 ◆第10条

 日本国民たる要件は、法律でこれを定める。

 ◇何国人でも、包み込む感じ。

 「駅出た瞬間、商店街なんですね!」。鶴橋駅に直結してアーケードが続く鶴橋商店街に、歓声を上げる雨宮さん。「ここは、戦後の闇市がルーツですねん」と話す今回のガイド役、歌手や俳優として活躍する趙博(チョウバク)さん(56)は、近くの住民でもある。

 まずはチョゴリの慶安商店に。戦後まもなくの創業という。商品は婚礼用が多く、赤、青、緑、紫、ピンク……、と色の洪水だ。オーダーならデザイン料、布代など込み約10万円。雨宮さんは「私の好きなゴスロリファッションにも通じる。体の線を出さず、刺しゅうとかに凝ってきれい」と興味津々だ。3代目の女性店主は「最近は日本人の方との結婚も多いから、お色直しのたび、ドレス、チョゴリ、和服と着替える人もいてます」。

 商店街を1周後、韓国料理の大盛屋で「ちょっとだけ」と、早くもマッコリ(どぶろく)を頼む趙さん。雨宮さんが「なぜ大阪は在日の人が多いんですか」と聞けば、「1920年代以降、大阪の発展期にぎょうさん労働者として来たんです。30年代まで、工業地帯は京浜より阪神やったから。済州島(チェジュド)と大阪を結ぶ定期航路があったのも大きな要因」。「梁石日(ヤンソギル)さんの小説『血と骨』の世界だ」(雨宮さん)。「あの小説のかまぼこ工場跡に、僕の家があるんですわ」

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