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【スポーツ】

日野が決勝へ 西の都立28年ぶり

2013年7月27日 紙面から

日野−国士舘 決勝進出を決め、喜ぶ日野ナイン=神宮球場で(川上智世撮影)

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◇高校野球地方大会 日野9−6国士舘

 西東京では、都立の日野が国士舘を振り切り、初の決勝進出。西東京の都立高としては、1980年の国立以来33年ぶりとなる甲子園に王手をかけた。日大三は、全国制覇した一昨年をほうふつとさせる猛打が復活、28日の決勝では3年連続をかけて日野と対戦する。8大会で代表校が決まった。千葉は準決勝が行われ、昨夏代表の木更津総合と一昨年代表の習志野が27日の決勝に進んだ。愛媛では、センバツ準優勝の済美の安楽智大投手(2年)が自己最速の157キロをマーク、春夏連続出場へあと1勝とした。

 優勝したかのように、日野ナインがベンチから飛び出した。5点リードから土壇場で追いつかれたが、延長戦を制して初の決勝進出。西東京では、都立校の決勝進出は1985年の都東大和以来28年ぶりの快挙。80年の国立以来33年ぶりとなる都立校甲子園まで、あと1勝だ。

 殊勲はベンチで唯一の1年生・鈴木貴大捕手。延長10回1死満塁、途中出場で2度目の打席に立った鈴木の打球は、二塁手の頭上を越え、決勝の走者2人を呼び込んだ。鈴木は「球種は考えず、来た球に食らい付いたら抜けてくれた。最高に気持ちいい」と涙ぐんだ。正捕手・豊沢が投手も務めるため、入学早々にベンチ入り。この夏は4試合に出場し、7打数5安打4打点と、ラッキーボーイ的な存在。「都立で甲子園に行きたくて日野に来た。決勝でも打って三高を倒したい」と意気込んだ。

 決勝で当たる日大三は因縁の相手。日野が初めて4強入りした2009年の準決勝で、6回までに4点リードしながら逆転負け。一昨年は4回戦、昨年は準々決勝で対戦し、2年連続で黒星を喫している。スタンドには野球部OBのお笑い芸人、アンジャッシュ・渡部建が、この夏2度目の応援に駆けつけた。勝利の瞬間には「勝った、勝った! 夢のよう」とガッツポーズで喜びを爆発させて「三高は王者でも、勝負事は何が起こるか分からない。もうユニホーム負けもないだろうし、臆(おく)することなく向かっていってほしい」と後輩たちにエールを送った。 (竹村和佳子)

 

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