大津いじめ自殺:遺族は84項目の質問書
毎日新聞 2013年07月25日 12時43分(最終更新 07月25日 16時54分)
大津市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が2011年10月に自殺した問題で、市教委と生徒が通学していた中学校が25日、市の第三者調査委員会から批判された対応の問題点について検討結果をまとめ、越直美市長に提出した。再回答を受け、男子生徒の父親は25日、富田真教育長ら大津市の教育委員5人と面談し、84項目の質問書を提出した。面談後に記者会見した父親は「『反省している』の文言は数多く記載されているものの、問題の根本である(自殺の)原因部分には触れられていない」と指摘し、1カ月以内に回答するよう求めた。
面談では、家庭要因への誘導や、なぜいじめが発見できなかったのか、いじめとけんかの違いの基準などについて、父親が質問。教育委員からは「教員はいじめの定義は知っているはずで認識の問題。今後は具体的な事例を示していきたい」などと答えた。家庭要因への誘導については、富田教育長が「報告書に書かれていること以上、申し上げることはない」と述べた。
本郷吉洋教育委員長は「前回の反省を生かして市長部局とも連携して回答した。これが完成品ではなく、あくまでもスタートだと考えている」と話した。【石川勝義、千葉紀和】