21日投開票の参院選、兵庫県知事選で、西宮市の開票所で参院選の選挙区と比例代表、知事選でそれぞれ、市内の投票所から報告があった投票者の合計より、実際の票が約600票少ないことが分かり、22日未明から集計をやり直すトラブルがあった。投票者数を二重カウントしていたことが判明したが、それを修正しても50~119票の食い違いが残り、最後は「持ち帰り票」と見なして票数の帳尻を合わす異例の事態となった。
同市の投票所は全120カ所。全ての投票箱を市立中央体育館に集めて開票が行われたが、作業の終盤に実際の票と投票者数の食い違いが判明した。投票所の担当者が投票者数などを書き留める「投票状況調」をチェックし直し、1カ所の投票所で午後7時台の投票者523人(知事選は524人)を二重に数えていたことが分かった。
ただ、それを差し引いても、参院選の選挙区で119票、比例代表で60票、知事選で50票、実際の票が投票者数より少なかった。職員約80人があらためて票を確認したが、数え間違いなどは見つからなかったため、「持ち帰り票」として処理することを決めた。
3年前の前回参院選では、同市は選挙区、比例代表とも票の持ち帰りはゼロだった。同市選管の長本清事務局長は「今回これだけ多いのはおかしいと思うが、原因が分からないので持ち帰りと判断せざるを得なかった」と説明。確定が午前5時ごろとなり「職員の確認ミスで、時間がかかり申し訳ない」と謝罪した。
また、開票前には、参院選の投票箱二つに外鍵がかかっていなかったことが判明。内鍵も開けられる状態だった。市選管は、箱があった投票所2カ所で投票済み用紙と残数を照合し、紛失はなかったとしている。(斉藤絵美)
-
- いじめや体罰に苦しみ死を選ぶ子どもや、校内の事故で命を落とす子どもがいます。兵庫の被害者と事故・事件の現場を訪ねました。(閉ざされた未来)
-
- 脱原発の世論が根強い中、安倍政権は再稼働に動き、関連業界の動きも急です。兵庫の現場から原発のあり方を考えます。(原発考 揺れる現場 問われる政策)
-
- 夜明けの風景や、早朝から活動する人らにレンズを向けました。兵庫の「新たな顔」を、動画と併せて伝えます。(朝録)
-
- 農作物の生産現場を訪れ、懐かしさを感じさせる風景や新しい農の姿をクローズアップします。(大地の譜~農の歳時記)
- 神明あかふじ米 兵庫県ジュニア軟式野球選手権大会
- 兵庫県内の少年野球チームが頂点を目指して競い合います。
- 時空レター お預かりします
- 大切なひと宛てに書いた手紙を、神戸新聞販売店が10年後にお届けする無料キャンペーン。