厳しい表情の和田監督【拡大】
ある球団関係者は「ウチは昔からああいう感じ(軟投派)の左に弱い」という。古くは梶間、安田(ともにヤクルト)、松本(中日)、最近では、山本昌(中日)…。目には目を歯には歯を、で相手を崩していくしかないのだ。
8月以降、DeNA戦は3カード。藤井が一度、中5日と詰めてくれば最多で3度対戦する可能性がある。同じ轍をいつまで踏み続けるのか。3・5差に広げられた巨人追撃への課題が、浮き彫りとなった。(阿部 祐亮)
★軟投派左腕に苦戦
軟投派左腕の虎キラーといえば、梶間健一(ヤクルト)。1979年には阪神戦5勝2敗、翌80年には7勝1敗。通算では23勝26敗と負け越したが、阪神戦に限って無類の強さを発揮したシーズンもあった。また、5歳年上の安田猛(ヤクルト)も通算25勝23敗と阪神戦を得意としていた。また松本幸行(中日)は通算111勝のうち虎から28勝(22敗)を挙げた。山本昌(中日)は現役最多の虎戦47勝(26敗)を挙げている。
通算11勝13敗
阪神は今季、藤井に4敗。登板5試合では、いずれも敗れている。4月27日には、11年ぶりの完投勝利を、今月13日には11年ぶりの完封勝利をそれぞれ献上。勝利は昨年8月29日(◯2-1、横浜)以来なし。ちなみに、藤井に対してのヤクルト、巨人時代を含め通算対戦成績では11勝13敗となった
(紙面から)