7回、本塁打を放つ阪神・鳥谷=甲子園(撮影・岡田亮二)【拡大】
防御率リーグトップの2・37でシーズンを折り返したスタンリッジだったが、後半戦初登板の一回に失点した。超満員の甲子園で、虎党のため息がこぼれた。
「きょうはいい仕事ができませんでした」
一回先頭の石川に四球。聖地がどよめく。山崎に三前犠打を決められ一死二塁とされると、続くモーガンに2球目をあっさり中前へ運ばれた。0-1。そこから立ち直っただけに、なおさら惜しい1点だった。最速は150キロに達し、カットボールも低めに鋭く決まった。四回の二死一、三塁のピンチも、鶴岡を148キロ直球で空振り三振に斬り、脱した。
しかし、六回には鶴岡に中犠飛を許し2点目を献上。直後に代打を送られ、6回7安打2失点で降板した。
八回には一死二、三塁で加藤が野選、さらに二死満塁から西村がモーガンに2点適時打を浴び、この回3点を失った。
西岡を欠いた打線に劣勢をはね返す力はなく、七回に鳥谷の6号ソロで1点を返すのがやっと。神宮の大敗から、甲子園にまで悪い流れを持ち帰ってしまった。