わいせつな漫画や写真を掲載した雑誌を販売したとして、警視庁保安課はわいせつ図画頒布容疑で、出版社「コアマガジン」(東京都豊島区)の編集部長、太田章(55)=埼玉県富士見市ふじみ野西=と、同社社員、山畑拓司(39)=中野区中野、同、高柳史郎(40)=神奈川県鎌倉市長屋=の3容疑者を逮捕した。わいせつ漫画が同容疑で摘発されるのは平成14年以来、2例目。同課によると、山畑容疑者は容疑を認め、ほかの2人は否認している。
逮捕容疑は3月、わいせつ写真を掲載した雑誌「投稿ニャン2倶楽部」5月号3万6千冊と、わいせつ漫画を載せた雑誌「コミックメガストア」5月号2万4500冊を取次店に配布したなどとしている。
両誌は「18歳未満禁止」のマークが付けられ、全国の書店約3千店の成人コーナーに置かれていた。同課は性器部分のモザイク処理の範囲が極端に狭く、薄すぎると指摘。10年以降、18回にわたって警告などをしたが、改善が不十分で悪質だと判断した。
太田容疑者は「警告後にモザイク部分を濃くすると売り上げが伸びなかった」と供述しているという。両誌は6月号で休刊している。