首相 中韓に首脳会談呼びかけ7月26日 17時53分
東南アジアを歴訪している安倍総理大臣は26日、シンガポール
で講演し、「アジアを導くものは力による威圧ではない」などと述べ、海洋進出を強める中国をけん制する一方、中国や韓国に対し首脳会談の実現を呼びかけました。
東南アジア3か国を歴訪している安倍総理大臣は、2番目の訪問国となるシンガポールで、現地の政財界の関係者らおよそ1000人を前に講演しました。
この中で安倍総理大臣は、「ASEAN=東南アジア諸国連合と日本が経済関係を超え、地域の安全保障とりわけ航海の自由に責任をもつ間柄になったことを喜びたい。アジアを導くものは、昔も今もこれからも力による威圧ではない」と述べ、海洋進出を強める中国をけん制しました。
その一方で、安倍総理大臣は中国や韓国との関係について、「日本にとって重要な隣国である中国の首脳と親しく話し合える日を期待している。また、日本と韓国はともにアメリカの同盟国であり、地域の安全保障の土台をなす間柄だ。首脳や外相どうし胸襟を開いて話し合えればいいと念じている」と述べ、首脳会談の実現を呼びかけました。
また、安倍総理大臣は、参議院選挙で自民党が大勝したことについて「選挙を経て、少なくとも政治の安定を勝ち取ることができた。日本には変革の意志と力が戻ってきた。いまや有名となった『回転ドア』政治は消えてなくなった」と述べました。
そのうえで、「秋以降、私たちの政治課題は1にも2にも改革の実行だ。日本経済を本当に強くし、実質所得を増やすことだ。合わせて持続可能な道筋に財政をのせることだ」と述べ、経済の再生に向けて、秋の臨時国会で規制改革や事業の再編を進めるための法律の成立を目指す考えを強調しました。
[関連ニュース] 自動検索 |
・ 首相 最後の訪問国フィリピンに到着 (7月26日 23時5分) ・ 安倍首相 シンガポール首相と会談 (7月26日 16時36分) ・ 首相 東南アジア3か国へ出発 (7月25日 10時56分) ・ 首相 今週東南アジア3か国訪問へ (7月22日 15時30分) |
[関連リンク] |
|