26日午前４時50分ごろ、愛知県飛島村の伊勢湾岸自動車道下り線で、大型トラックが乗用車に追突し、乗用車に乗っていた東京都調布市調布ケ丘、会社員山口雄大やまぐち・かずひろさん（31）と長男葵あおいちゃん（２）、３カ月の長女友結ゆいちゃんが死亡した。山口さんの妻喜和きわさん（30）も負傷したが、意識はあるという。４人は帰省先の三重県紀北町に向かっていた。

　高速隊は自動車運転過失傷害の疑いで、トラックを運転していた京都市右京区京北柏原町、会社員尾呂富士男おろ・ふじお容疑者（54）を現行犯逮捕した。致死容疑に切り替えて調べている。「たばこを取ろうとして脇見をした。前の車が車線変更した途端、目の前に乗用車が現れた」と供述している。

　勤務先の大阪市鶴見区の運送会社によると、尾呂容疑者は約10年の勤務経験があった。25日夜に東京都内を出発し、大阪府内に荷物を運ぶ途中だった。

　高速隊によると、現場は名古屋港に架かる名港西大橋（長さ７５８メートル）の中間付近。片側３車線の直線道路の中央車線でトラックが乗用車に追突したとみられる。中央車線で停止している乗用車が目撃されている。

　喜和さんは「自分が運転していると、車の調子が悪くなった。夫と運転を代わったところで追突された」と話している。車は八王子ナンバーのレンタカーだった。