ニュース詳細
ルネサス 鶴岡工場の閉鎖含め調整7月27日 7時26分
経営の立て直しを進めている大手半導体メーカー「ルネサスエレクトロニクス」は合理化の一環として売却の対象としていた山形県鶴岡市の工場について、売却先が見つからないことから今後、閉鎖することも含めて調整を進めていることが分かりました。
ルネサスエレクトロニクスは、業績の不振から去年、国内の18の工場のうちおよそ半数を売却や閉鎖などとすることで経営再建を進める方針を打ち出しています。
このうち山形県鶴岡市の「システムLSI」と呼ばれる半導体の製造工場については、ことしの夏をめどに売却する方向で台湾メーカーなどと交渉してきました。
しかし関係者によりますと、交渉は合意に至らず、新たな有力な売却先も見つからないことから、ルネサスは、この工場を閉鎖することも含めて調整を進めていることが明らかになりました。
また、工場を閉鎖する場合、およそ1000人の従業員は早期退職や配置転換などを実施することを検討しているということです。
ルネサスは、ことし9月末までに官民でつくる「産業革新機構」などから1500億円の出資を受けて再建を目指す方針ですが、コスト競争力に勝る韓国や台湾勢に押されて厳しい経営環境が続いており、今後、さらなる工場の閉鎖や人員削減などの合理化についても検討する可能性が出ています。
[関連ニュース]
[関連ニュース] 自動検索 |
[関連リンク] |
|