◇カナダオープン<第1日>
25日、カナダ・オークビル、グレンアビーGC(7253ヤード、パー72)▽晴れ、24度、弱風▽賞金総額560万ドル、優勝100万8000ドル▽156選手
【オークビル(カナダ)テッド・ムース】前週の全英オープンで6位と健闘した松山英樹(21)=東北福祉大=はパットがさえて69で回り、首位と4打差の16位と上々のスタートを切った。石川遼(21)=カシオ=はショットが乱れて72で69位と出遅れた。ブレンダン・スティール(米国)が65をマークして首位に立った。
6月の全米オープンに続き、全英オープンでも上位争いをした松山。今大会は全英のリンクスとはまったく異なる林間コースでとあってすぐに対応できるか懸念されたが、それはまったくの杞憂(きゆう)に終わった。パットがこの日25と絶好調。「(英国のコースとの違和感は)あんまりないですね。こっちの方が合ってるかな」とさらりと言ってのけ、カナダでも大物ぶりを発揮した。
スタートの10番パー4はティーショットを左の林へ入れたが、フェアウエーに刻んで第3打を3メートルにつけパー。そして15番パー3で1メートルにつけてバーディーを先行させてから波に乗った。第2打がグリーンをオーバーした18番パー5はうまく寄せてバーディーを奪い、1、2番もともに1メートル前後につけて3連続バーディーで伸ばした。
今大会と、出場が確定している次週のブリヂストン招待、次々週の全米プロで賞金を上積みし、来季の米ツアーシード権を早く確保したい。本人は「あと20万ドルくらい稼がないと」と試算する。今大会は全英優勝のフィル・ミケルソンやタイガー・ウッズらが出場していないだけに、稼ぎ時だ。
前日は練習後、ナイアガラの滝を見物に行き「世界観が変わった」という。「ショットが少し乱れたのは、疲れもあるのかな。でも、その中ではうまく回れたし、しっかり休んで2日目も頑張りたい」。松山が世界的なプレーヤーへの階段を上がりつつある。
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