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【芸能・社会】

真矢みき 声優のトリコ 劇場版「トリコ」で3度目挑戦

2013年7月27日 紙面から

自身3度目のアニメ声優挑戦への意欲を語る真矢みき=東京・銀座で(石井裕之撮影)

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 女優真矢みき(49)が27日公開の「劇場版トリコ 美食神の超食宝」で自身3度目のアニメ声優に挑戦している。「ドラえもん のび太の人魚大海戦」(2010年公開)、「マジック・ツリーハウス」(12年公開)、今回の「トリコ」と、毎年のようにアニメ映画でオファーを受け、声優界でも着実に地位を確立しつつある。東京都内で取材に応じた真矢はアフレコの楽しさ、奥深さを熱く語り、「だんだん癖になってきて、声優の枠に入れていただけたらうれしい」と、すっかり声優の“トリコ”となったようだ。 (近藤正規)

 真矢が演じるのは、物語のかぎを握る幻の花・コロナサンフラワーを守る年齢不詳の女性「あやめ」。あやめは若い女性から急におばあちゃんに、またおばあちゃんから若い女性に変身するため、演じるには途中で“声変わり”しなければならない難役だ。しかし、兄の影響で子どものころから「少年ジャンプ」に親しみ、「こう見えても料理は大好き。だれも信じてくれないけど(笑)」と、素材からこだわって料理をするという真矢は「トリコ」の世界観を熟知している。

 「ドラえもんの時に声優の世界の格好良さを見ちゃった」と真矢。スタジオで20人くらいの声優が3本のマイクを使い、次々とセリフを述べ、終わるとさっと次の人にマイクを譲る。一連の動きが素早く見事で、「一致団結した絆の縮図みたいなものがあった」とし、その「絶妙なプロ感」にひかれたという。

 時々、繁華街の喫茶店の中から外を見ながら、「通行人の吹き替えに挑戦してみる。あの男女やってみようとか」と“特訓”している。真矢自身は「遊び。勝手な妄想」と笑うが、こんなところにも努力を垣間見ることができる。

 それでも声優のオファーが来るのは「意外」だと言う。小さいころ、父親の転勤で引っ越すたびに新しい学校で自己紹介をした。「黒板の前で紹介され、ひと言話すことが多かった。その時に声だけで、みんなから『変わってるね。個性的だね』と言われた」ため、声をコンプレックスに感じていたという。今、声優の仕事が舞い込むことに「選んでもらえる喜びがある。だから人生は分からない」と驚く。

 俳優北大路欣也(70)も主人公トリコと対決するギリム役で登場。真矢は「北大路さんの女性バージョンになりたい!」とあこがれるほどで、大物俳優同士のタッグにも注目だ。最後に「『劇場版トリコ』を見終わったら、必ずおいしいものを食べに行きたくなる。2度おいしい感じを味わってほしい」とPRした。

 ◆トリコ 2008年から週刊「少年ジャンプ」で連載中の人気グルメバトル漫画。未知なる味を求め、大食漢の主人公・トリコが戦いの末、獲物を捕獲し、食していく。トリコが戦闘前に「この世のすべての食材に感謝を込めて、いただきます」と言うセリフが人気に。コミックスの累計発行部数は1700万部突破。11年からフジテレビ系でアニメ放送(日曜午前9時)も開始。

 ●真矢みき(まや・みき) 1964(昭和39)年1月31日生まれ。81年宝塚歌劇団入団。花組男役トップスターを務めるなど人気を博した。98年退団し芸能界入り。2008年バレエダンサー西島千博と結婚。映画やドラマ、舞台での出演多数。現在放送中のTBS系連続ドラマ「名もなき毒」に出演。大阪府豊中市出身。

 

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