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宮城・女川 七十七銀行員不明者 海保が集中捜索

集中捜索で海中に入る宮城海保の潜水士=26日午前9時30分ごろ、宮城県女川町の桐ケ崎漁港

 宮城海上保安部は26日、宮城県女川町で東日本大震災による行方不明者を集中捜索した。12人が死亡・行方不明となった七十七銀行女川支店の行員の家族から要望を受け、行員3人の遺体が見つかっている桐ケ崎漁港周辺で重点的に捜した。
 家族や関係者約10人が岸壁から見守る中、30人態勢で捜索。巡視船「くりこま」が搭載する小型船を出し、海底探査装置を使ったり、潜ったりして手掛かりを捜した。数本の骨が発見され、人骨かどうか鑑定する。
 潜水班の斎藤一世班長(39)は「桐ケ崎周辺はこれまでの捜索で犠牲者が見つかっている。一人でも多くの不明者を家族の元に帰してあげたい」と語った。
 女川支店行員は今も8人の行方が分からない。その一人、高松祐子さん=不明当時(47)=の夫康雄さん(56)は「妻から届いた最後のメールが『帰りたい』だった。骨の一かけらでもいいから連れて帰りたい」と話した。


2013年07月27日土曜日


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