安倍総理大臣
バイデン米国副大統領による安倍総理表敬(概要)

平成25年7月26日

 26日13時45分から約55分間,シンガポール出張中の安倍総理は,同じく同国を訪問中のバイデン副大統領による表敬を受けたところ,概要以下のとおり。

1.冒頭発言

 冒頭,バイデン副大統領より,先般の参院選の勝利に対する祝意の表明があった。安倍総理からは,アジア太平洋地域の安全保障環境が厳しさを増す中,地域の平和と安定の礎として日米同盟の重要性はかつてなく高まっており,バイデン副大統領との間で日米両国の連携をしっかり確認したい旨述べた。

2.アジア太平洋地域情勢

(1)両者は,アジア太平洋地域は経済の面からも安全保障の面からもその重要性が増していることを確認し,その中で日米同盟を強化していくことの重要性につき一致した。

(2)バイデン副大統領より,米国のアジア太平洋重視政策(リバランス)につき説明があり,その中で日本の戦略的役割を重視している旨述べた。また,同副大統領より,その観点からもTPP交渉の成功を重視している旨述べた。

(3)安倍総理より,アジア太平洋地域の戦略環境が大きく変化する中,経済成長を続け発言力も増しているASEANの重要性は益々増大している旨述べ,このために政権発足後最初の外遊先にASEANを選び,その後のミャンマーに続き,今回も訪問している旨説明した。また,バイデン副大統領のシンガポール訪問を含め,米国の地域への関与を歓迎する,10月のASEAN関連首脳会議に向け連携を強化したい旨述べた。

(4)中国に関し,安倍総理より,日中関係は日本にとって最も重要な二国間関係の一つであり,対話のドアは常にオープンであるとの日本の基本的立場につき言及した。

3.日米関係

(1)安倍総理より,今後,防衛大綱の見直し,NSCの設置に向けた法案の提出等,我が国の安全保障の強化に向けた取組を進めていく旨説明し,「2+2」をはじめ日米で緊密に意思疎通していきたい旨述べた。また,安倍総理より,在沖縄海兵隊のグアム移転に関し,適切な予算確保と資金凍結解除が行われるよう,上院への働きかけを要請した。

(2)安倍総理より,我が国のTPP交渉への参加に言及した。両者は,TPPは経済面に加え日米同盟強化や戦略的観点からも重要であるとの点で一致した。

(3)安倍総理より,ケネディ新駐日大使の指名を歓迎する旨述べた上で,これまでのルース大使の取組に敬意を表し,ケネディ新大使の活躍に期待する旨述べた。これに対しバイデン副大統領より,ケネディ新大使は素晴らしい人物である旨発言があった。

(4)両者は,今後機会を見て日米首脳会談を行っていくことで一致した。
このページのトップへ戻る
安倍総理大臣へ戻る