内容紹介
「これは、若き心理療法家の本です。あなたは毎日、ドゥーイング(doing)の日々を送っていませんか。いつも、何かしている。しかし、そんな日々の中でも、立ちどまって自分自身のことを考えてみたいと思うことがありませんか。いま抱えている悩みについて、自分のこれからの生き方について、自分の存在の意味について。この本は、人間としてあなたが立ちどまるための本となるはずです。」
「これは、高度な物質文明で生きる現代人の自己実現の過程でしばしばみられる、純粋に心理学的な悩みを越えて、それをも含んだ精神的・実存的な孤独な悩みの分析であり、いわば『魂の暗夜』から夜明けに至る過程についての、克明な人間学的記述である。」
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、病や苦悩という一般にネガティブとされている事柄を自己実現の出発点としてとらえ、独特の切り口によって自己実現の全体像を描き出している。表層的な技法論に飽き足らない心理臨床家や、人生の意味を探るすべての人に語りかけ、根本的思索を促すであろう若手心理療法家による渾身の自己実現論である。これから心理臨床を志す者、心理療法の実践者すべてに贈る書である。