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できごと
向精神薬で薬物依存症に陥る患者が増加 12年間で割合倍増
精神科などで処方される向精神薬の服用で薬物依存症になった患者の割合が、平成12~24年の12年間で約2倍になったことが7日、国立精神・神経医療研究センター(東京)の調査で分かった。向精神薬は法律の取り締まり対象だが、医師の処方があれば治療に使用することができる。安易に使い続けて依存症になる患者も少なくないといい、関係者は「安直に処方し続ける医師側にも責任がある」と指摘している。
新薬、安直な処方…受診の抵抗感が薄れ
調査は、同センターが隔年で精神科病床がある全国の医療施設を対象に実施。昨年は全国1609施設で9~10月に診察を受けた患者(有効症例848例)が薬物依存症の原因になった薬物を調べた。
この結果、睡眠薬と抗不安薬を合わせた向精神薬の割合は128例で全体の15・1%。覚醒剤(356例、42・0%)、脱法ハーブを含めた脱法ドラッグ(138例、16・3%)に次ぐ3位だが、73例で全体の7・4%だった平成12年から50例以上増え、割合では2倍以上になっている。「向精神薬」が全体に占める割合は8年に最低レベルとなり、以降ほぼ右肩上がりに増え続けている。12年前後から抗鬱薬の新薬が登場、精神科受診への抵抗感が薄れたことが影響しているとみられる。
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