UPDATE 2-NZ中銀が政策金利を2.50%に据え置き、住宅バブル警戒 必要なら利上げも
(内容を追加しました)
[ウェリントン 25日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は25日、政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを2.5%に据え置くと発表した。年内は金利を据え置く見通しを示したが、同時に、住宅・建設セクターに起因するインフレ圧力が高まると予想し、それに対応するために利上げする可能性も示唆した。
政策金利据え置きは、予想通り。ロイターが事前にアナリストに実施した調査では、16人全員が据え置きを予想していた。
ウィーラー総裁は声明で「金融刺激策の解除は将来的には必要となってくる可能性があるものの、年末まで変更はない見通しだ」と指摘した。
RBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、SU-LIN ONG氏は「フォワード・ガイダンスは極めて明確で、若干タカ派的な色が出ている。大きな驚きはないものの、引き締めバイアスがややかかり始めている」と述べた。
大半のエコノミストと同様に、RBCは景気回復に伴ってインフレが加速するリスクがあり、中銀が2014年第1・四半期に25ベーシスポイントの利上げを実施するとみている。
中銀の声明発表前と変わらず、15人の回答者のうち3人が年末までの利上げを予想している。
中銀はかねてより、国内経済について、消費支出が拡大し、クライストチャーチ地震の復興が進んでいることを踏まえて回復基調にあると判断する一方で、住宅価格の上昇やインフレ・金融の安定を損なうリスクを懸念。加えてニュージーランドドル高、それが経済の不均衡是正を難しくしていると指摘している。
中銀は、クライストチャーチ地震を受けて2011年3月に50bpの緊急利下げをした以降、政策金利を2.5%に据え置いている。
ウィーラー総裁は、インフレ率を中銀の目標である1─3%のレンジ内の2%前後に維持することに努力する方針を示している。
中銀は近く、住宅市場の制御を目的とする資本規制など、補完的なマクロプルーデンシャル措置を講じる見通し。
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