【エルサレム=共同】岸田文雄外相は24日夜(日本時間25日未明)、パレスチナ自治政府のアッバス議長とヨルダン川西岸ラマラで会談し、道路建設を含むインフラ整備に関する資材調達のために、8億円の無償資金協力を実施すると表明した。2010年秋に中断したイスラエルとの和平交渉の早期再開に向けて一方的な行動を自制するよう求めた。
和平交渉に関し、岸田氏は「再開の機運は高まっている。当事者の努力が必要だ」と述べた。アッバス氏は「前向きに考えている。交渉が再開されれば真剣に取り組む」と応じた。
パレスチナが国際社会による国家承認を目指し国際機関に加盟申請を進める動きがイスラエル側との対立の一因となっている現状を踏まえ、岸田氏は申請の動きを停止するよう要請した。
アッバス、岸田文雄
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