米国とベトナム、年内の妥結に向けTPP交渉の加速で合意
[ワシントン 24日 ロイター] - 米国とベトナムは、年末までの交渉妥結を目指し、環太平洋連携協定(TPP)締結に向けた協議を加速させることで合意した。米通商代表部(USTR)が24日、明らかにした。
フロマンUSTR代表は、ベトナムのサン国家主席(大統領)との会談後、声明で「ベトナムはTPPの高い基準を満たすため、独自の課題への取り組みで大きく進展してきた。しかし、われわれにはまだともに取り組む課題がある」と述べた。
これより先、ベトナムの労働組合と人権団体はオバマ米大統領に対し、ベトナムとの協議を中断するよう求める声明を発表していた。政府を批判する労働者や国民へのベトナムの対応をめぐる懸念が背景にある。
同グループは、世界各国の労働環境を調査している労働者権利組合のリポートを引用し、強制労働や児童就労、性差別や過剰労働、低賃金などの問題をベトナムは米国と自由貿易協定を締結する前に解決する必要があるとしている。
米民主党のミラー下院議員もフロマンUSTR代表に書簡を送り、労働者権利組合のリポートではベトナム輸出セクターで、米国が貿易相手国に求める基本的な労働基準が労働者に日常的に与えられていないことが示されているとし、この問題に関する米政権の対応について説明を求めている。
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