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東大元教授 43本の論文に不正 撤回へ
7月25日 14時18分

東大元教授 43本の論文に不正 撤回へ
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東京大学の元教授のグループが発表したホルモンの働きに関する論文など、多くの論文に不正が見つかり、大学の調査委員会が、このうち43本について撤回するよう元教授に求めていることが分かりました。

不正を指摘されたのは、東京大学分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授のグループです。
大学の調査委員会では、学外からの指摘を受けて加藤元教授のグループが発表した骨が出来る仕組みやホルモンの働きについての論文合わせて165本を調べました。
その結果、少なくとも28本で実験結果の画像を加工して複数の実験を行ったように見せかける改ざんなどが見つかったほか、別の15本の論文でも改ざんなどの疑いがあることが分かりました。
大学の調査委員会はこれら43本の論文を撤回するよう求めていて、加藤元教授は「調査委員会の判断を受け入れます。画像の扱いなどは研究所のスタッフに任せていた。不正を見抜けなかったのは、私の責任です」と話しています。
加藤元教授は国内を代表する分子生物学者の1人で、文部科学省など国の機関からおよそ30億円の研究費を受け取っていました。
これほど多くの論文で改ざんやその疑いが明らかになったのは異例のことです。

「事実なら極めて遺憾」

下村文部科学大臣は記者団に対し、「詳細は大学で調査中と聞いているが、事実であれば、極めて遺憾なことであり、必要な防止策について検討していきたい。文部科学省として、東京大学に詳細な報告を求めたい」と述べました。

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