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BS放送視聴中に降雨で急に映らなくなると実に悔しい思いをします。思い起こせば、いまのBS・110°CSアンテナ(以下単にアンテナと表示)に更新してから受信不能頻度が増したようです。となれば何か原因があるはずと,先日来,原因探査と対策を行ってきました。このほど対策を終え好結果が得られたので紹介します。 ■45cm径と50cm径アンテナ 現在の使用アンテナは45cm径型である。最初に考えたのは、これを50cm径に取り替えたらどうか、ということだった。パラボラ径が大きいほど感度が上がるという先入感からである。しかし、実際のところ50cm径と45cm径では、性能にどれくらいの差異があるのかよくわからない。昨年12月のアンテナ更新時には、この点を検討することなく、一般的につかわれ、価格も安かった今のものを購入・設置したのだった。 この際、45cm径と50cm径アンテナの性能差異を調べてみる価値はある。単にフィーリングで15,000円もするアンテナを購入するわけにはいかない。 アンテナ性能の良さを表す指標に、性能指数がある。これは簡単に言えば、アンテナが放送衛星から受け取る信号強度とアンテナ付属コンバーターから発生する雑音強度の比率から決まる値で、数値が大きいほど性能の良いアンテナということになる。逆に数値を小さくする要因は,アンテナ利得が小さい・雑音強度が大きい場合である。 下表(クリックで拡大)は、主要アンテナメーカー製アンテナについて、性能指数を中心に比較したものである。これからわかることは-- @45cm型であっても50cm型に匹敵する性能指数を持つものがあること。 A45cm型から50cm型に交換しても、“飛躍的に”性能が向上するものでもないこと。 B性能と価格とは必ずしも相関関係にないこと。 C性能指数アップにパラボラ径を大きくすることは有効な手段ではあるが、必ずしもそれだけが全てでないこと。 Dこれまでメーカーにかかわらず性能は横並びだろうと思っていたが,そうでもないことがわかる。 表を見てから,拙宅のアンテナ(45cm型・DXアンテナDSA-456)を、改めて交換する必要を感じなくなった。 ■アンテナの受信角度が“ずれ”ていないか 降雨時受信不良の原因に、放送衛星と受信アンテナが正しく相対していない場合がある。パラボラ中心が放送衛星と正しく相対していない(受信角度の“ずれ”)と、見かけ上のアンテナ利得低下により,性能指数が低下する。 BS放送では、TVに入力される電波信号強度が,TVが映る限界値以上であれば値の大きさに関係なく、TV(以下デジタルTVの意味)画面にはきれいに映る。したがって、TV画面からアンテナの“ずれ”状況を正確に把握することは出来ない。アナログTVでは,画面の映り具合を見ながら綺麗に映るところを探して,最適なアンテナの方角に調整することが出来た。 その様なアナログ時代の先入観もあり,レベルメーターのような感度測定機器を持たないアマチュアがアンテナ調整(方位角・迎角)すると、パラボラを動かしながらTVにきれいな画面が出たとたん、“これでよし”と安心、調整作業をやめてしまうことがある。私の場合はそうだった。ちなみに,調整が屋外高所での作業のため、気象条件の良いときの作業になるから,調整に多少の狂いがあってもTV映りはよく,問題に気づくことは無い。 強雨雪のような気象条件になると,放送衛星からの到来電波は雲中・大気中の氷片や雨雪に反射吸収され,減衰が大きくなる。もし,アンテナに“ずれ”があれば、TV入力は受信可能限界値以下になってしまい受信できなくなる。“ずれ”がなければ,多少の減衰があってもアンテナの性能でカバーできるのである。 結局,アンテナを正確に調整して性能指数を最大限発揮できる状態にしておくことが,降雨時の受信余裕を大きく保つために重要になる。 ■TVを見ながらアンテナ調整 TVには「本体設定」の機能があるのでレベルメーターを持たないアマチュアは,この機能を使って調整する。この機能の詳細は,各TVの取説を参照願う。メーカーによって機能の名称は多少異なる。 概説すれば,TVを稼動した状態で,「本体設定」→「アンテナ設定」→「BS・110°CS」の項目を選択すると、その時点の受信電波強度(アンテナレベル)がリアルタイムで数値またはインジケーターで表示される。 拙宅のTVで対策前の受信電波強度(アンテナレベル)を確認したところ、シャープ製TVでは受信強度(B)表示(A表示=良好)、東芝製TVでは帯状レベルインジケーターで黄色ゾーン(数値32)表示(緑ゾーン表示=良好)で、あまり良い成績ではなかった。このことからアンテナの“ずれ”が疑われた。 調整はアンテナ(パラボラ)の位置調整をする人と,「BS・110°CSレベル」の数値を観測・読み上げ報告する助手の二人で行うとよい。調整方法はアンテナメーカーの取説を参照願う。 経験から少し補足しておくと,@アンテナ位置を動かしてからTVのレベル表示数値が反応するまでに,若干の時間遅れがある。A角度調整順序は,先ず,仰角(設置地域の調整角度はアンテナ取説に記載されている)を仮設定してから,方位角を調整すると画面が出易い。方位角を固定してから仰角を再調整する。 ■終わりに 拙宅のアンテナ再調整実施後の結果は,シャープ製TVでは受信強度(A)表示(数値96)、東芝製TVでは帯状レベルインジケーターで緑色ゾーン(数値57)(32→57にUP)表示が得られた(いずれもBS受信時)。シャープ製TVでは受信強度数値が60以上になるような調整を推奨しているから,十分な余裕が得られたことになる。最近,少し強い降雨があったが(以前なら受信不能)シャープ製TVの表示で96→92に低下した程度で,当然ながら受信には全く問題なかった。 なお,冒頭のアンテナ径に戻るとき,これまでの検討および実施した結果から,特別な理由が無い限り45cm(同等性能の40cmを含む)径アンテナで十分,というのが結論である。 |
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