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政治
山田俊男議員に聞く TPP「納得いかない交渉結果なら脱退求める」
2013.7.23 22:04
[TPP]
全国農業協同組合中央会(JA全中)出身で自民党の山田俊男参院議員は23日、参院選での再選を受けて産経新聞のインタビューに応じ、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉で「聖域」が守られない場合、交渉から脱退すべきだと主張した。発言は次の通り。(内藤慎二)
◇
自民党は「(コメや麦など)農林水産分野の重要5品目などの聖域(死活的利益)が確保できない場合、脱退も辞さない」と訴えている。納得できない交渉結果なら脱退を求める。日本は米国との事前交渉で自動車分野で妥協したのだから、今度はあちらが農産物で妥協する番だ。政府が納得できない内容で同意を求めたら、国会で「批准できない」と堂々と主張する。
私は今回の参院選で約33万票の支持をいただいた。安倍晋三首相には、内閣としてTPP交渉に臨む基本方針を出すよう求めている。首相は一貫して「日本の農業と農村を守る」と言っているのだから、基本方針には重要5品目の堅守を盛り込んでほしい。
TPP交渉参加の影響もあり、私の得票は平成19年の前回選挙比で約10万票減った。乳製品などの影響が懸念される北海道は前回比3分の1まで落ちこんだ。首相が交渉参加を判断したことで、農家は「(聖域なき関税撤廃を前提にする限り交渉参加に反対と公約した)衆院選の姿勢は何だったのか」と不満を持った。
党の「農業・農村所得倍増目標10カ年戦略」は恥ずかしくて「スローガン」としか言えなかった。目標に制度改革が追い付いておらず、対策は不十分だ。
首相には2つの道がある。TPPに執心する米国におもねるのか、簡単に妥協しない道か。私も遠吠えはしない。与党の中で仲間をつくり、力を発揮する。
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