「慰安婦」メモリアル・デーを国際デー化する運動発生
法学者の前田朗東京造形大学教授が、国内で「日本軍『慰安婦』メモリアル・デー」を国連記念日にしようとする運動が起きていることをブログで伝えている。
国連記念日(国際デー)とは、国連によって定められた記念日のことで、地球環境について考える「アース・デー」(4月22日)や労働者の日として知られる「メーデー」(5月1日)も国際デーの1つ。中には、「国際ホロコースト記念日」(1月27日)「ルワンダ・ジェノサイド反省デー」(4月7日)なども存在する。
前田氏によると、2012年12月に台北で開催された第11回アジア連帯会議において既に8月14日を「日本軍『慰安婦』メモリアル・デー」とすることが決まっているとのこと。1991年8月14日に韓国の金学順氏が「慰安婦」被害者として初めて名乗り出たことから、8月14日がメモリアル・デーとして選ばれたことを説明する。
また前田氏はこのアジア連帯会議の決定を受け、国内で「8月14日を国連メモリアル・デーにしよう」という運動が始まっていることを伝えている。この運動は「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動」が行っているもので、デモやシンポジウムなどを行うキャンペーンを実施。またFacebookでも同キャンペーンのアカウントが開設されている。
国連記念日は国連総会決議で決められており、前田氏は「国連総会で決議をして決めるとなると、提案は基本的には政府によることになる」とし「日本軍『慰安婦』メモリアル・デーを国連総会に提案するためには、政府の協力が必要である。韓国や中国がそこまでの決断をするには、NGOによる強い支援と国際世論の動向が鍵となる」との見解をブログで述べた。
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