日本ハム・大谷翔平投手(19)の一軍戦力化を山田正雄GM(68)が再評価している。
打っては37試合に出場して打率3割5厘、2本塁打。投げては5試合に登板して2勝、守ってもその強肩で再三の“レーザービーム”と、その話題性にたがわぬ実力を見せつけ、二刀流ルーキーは前半戦を終えた。チーム不動の4番・中田は「ほんまにすごい」とどっぷり二軍暮らしだった自身の1年目と比べ、素直にその実力を認めている。
高卒まだ4か月半の19歳はもはや投打でチームに欠かせない存在となっているが、山田GMは「一軍にいるのが当たり前のようになっているけど、これはすごいこと。僕らも高い評価はしていたけどここまでは想定していなかった」と右足の捻挫で離脱した3週間を除けば、開幕から常に一軍で戦力となってきた前半戦を再評価した。
通常、どんなに才能あふれたルーキーでも分厚いプロの壁が早々に立ちはだかるもの。しかし、大谷にはその壁がまだ投打ともにやって来ない。山田GMは「(6月5、6日)交流戦の巨人戦で9打数1安打4三振に抑えられた時に『来るかな』と思ったけど次のヤクルト戦で(7打数4安打と)盛り返しちゃった。特に高卒新人の場合、結果が悪くなると悩んでいろいろな人のアドバイスを聞いてフォームを変えて元の形が分からなくなってしまうんだけど大谷はそうならなかった」と言う。
卓越した技術はもちろんだが、大谷が持つ一番の武器が考える能力。「ダルビッシュと一緒で何か課題が出てきたらそれを自分で考えて乗り越えられる。これだけは実戦の中でしか分からない能力なんだよね」と山田GM。投手目線で配球を読み、打者目線で危機を察知する19歳は一流の感性を持ち、なおかつ的確な判断ができる。だから大谷は一軍の環境の中で勝手に育っていけるのかもしれない。
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。