阪神は23日、後半戦開幕となる24日からのヤクルト戦(神宮)のために東上した。2・5ゲーム差の首位・巨人を追撃するためにも開幕ダッシュを決めたいところだが、大きな不安が生じている。“魔の7回後遺症”だ。すでにナインの間でも恐怖心が芽生えており、チーム全体に悪影響を及ぼすことも懸念される深刻な状況だ。
甲子園球場での最終調整を終えた和田監督は「今季開幕した神宮で同じ気持ちでスタートできる。初心に帰り、もう一回、いくぞとなるゲームにしたい」と意気込んだ。8年ぶりリーグ優勝に向けた勝負がいよいよ佳境となる後半戦。追いかける立場だけにマッチレースとなっている巨人はもちろん残り4球団に対しても負けられない試合が続く。ところが、チーム内には気になる兆候が表れている。
「ああいうことがあるからね。本当に野球は怖いよ。巨人が強いということも思い知らされたし…」。前半戦終了後、ナインの間では、こんな会話が飛び交っているというのだ。“ああいうこと”が起こったのは前半戦最後の巨人3連戦のことだ。2戦目(16日)で3点リードの7回表に一挙8点を許し逆転負け。翌日の3戦目(17日)でも同じ7回表に5点を奪われ、6点リードの楽勝ムードが一気に吹き飛んでしまった。
2日連続で衝撃的な猛攻を受けたことであらためて巨人の強さを痛感させられるとともに恐怖心も生まれてしまった。コーチの1人も「あれで巨人に対する変な苦手意識が植えつけられてしまったかもしれない。それに他のチームが相手でも終盤に大量失点があるとおびえながら戦わなければいけない。中継ぎは不安を抱えながらマウンドに上がる。打者には序盤から1点でも多く点を取らなきゃいけないという焦りも生じるし、先発投手も点をやれないという力みが出てしまう」と後遺症がチーム全体に波及することを心配している。
今後はただでさえ重圧の中で戦うことを強いられる。その上“魔の7回後遺症”による精神的不利を抱えながらプレーするとなれば本来の力も発揮できなくなってしまう。この後遺症を払拭できるか。後半戦スタート直後の戦いぶりが鍵になりそうだ。
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。