この売却先のシィファクトリィはよくわからない。全く無名の会社で非上場且つ帝国データにも情報が希薄な会社で、規模から察するに年商10億に満たない小さな会社であることが類推されるが、ほとんど情報が出ていない。第一印象はその無名の会社が3億もの資金を調達して、畑違いの会社を買うのか不思議に思えた。そう、今回の買収金額は当初3億だったのだ。3億の金利をペイできるほどロッソインデックスは稼いでいないのではないか?資金難で新規コンテンツ展開ができないロッソインデックス自体が右肩下がりのどちらかと言えば負け組に片足を突っ込んだ状態にある。立て直しには、マーケティングコスト、新規コンテンツ開発コストなど、多額投資が必要で少なくとも更に1億近くの追加投資が必要なのは必然かと思われた。その体力が見受けられないシィファクトリィには重荷になるのではないかと考えられた。

まあ、お手並み拝見だなと様子とみていると、売却譲渡の2ヶ月後驚愕のリリースがインデックスよりなされた。


転載:インデックスの特損に関するリリース 

出所:インデックスリリース

2011/10/19

http://indexweb.jp/assets/files/shared/pdf/disclose/2011/140120111019026506.pdf


子会社および孫会社の異動ならびに特別損失の発生に関するお知らせ

(開示事項の変更および経過)

当社は、平成231019日開催の当社常勤役員会において、平成23年7月27日付「子会社および孫会社の異動ならびに特別損失の発生に関するお知らせ」にてお知らせいたしました株式会社ロッソインデックス(以下、「ロッソインデックス」といいます。)の株式の一部譲渡(以下、「本件株式譲渡」といいます。)について、譲渡条件を一部変更することを決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。

また、上記のお知らせ時点において未確定であった連結財務諸表における特別損失の見込額についても確定いたしましたので、併せてお知らせいたします。


1.譲渡価格の変更について

本件株式譲渡の譲渡価格につきましては、第三者機関の株価算定値に基づき、当社と譲渡先である株式会社シィファクトリィ間で協議を重ねた結果、譲渡価格を300百万円といたしました。しかしながら、ロッソインデックスの平成23年7月期における売上高および営業利益等の実績値その他諸般の事業を鑑みると、譲渡価格を変更するという判断に至り、改めて両者間で協議を重ねた結果、本件株式譲渡の譲渡価格を300百万円から200百万円に変更することについて合意し、平成231019日開催の当社常勤役員会において、当該譲渡価格の変更について決議いたしました。



要約するとこうなる。
「ごめーん。黒字だと思って売ったけど、赤字でした。ははは、値引きするから許してー」

「ありえん!詐欺じゃないか?」

「じゃ3億のとこ、2億にするから。ごめーん。訴えいないでね^^」

全く持って酷過ぎる話しだ。



 


上場企業の子会社の売却において、決算内容が著しく間違っていたのだ。故意にやっていたのなら詐欺だ。その結果価格の3億を2億に値引きしたのだ。もちろん譲渡成立後だ。

内容を確認するために、プレスリリースを比較する。