テレ朝news

　温泉地の「鉱泉権」を巡り、2億円以上を不正に集めたとして健康食品会社の元社長らが逮捕された事件で、元社長らは事業拡大で資金繰りに困り、出資を募り始めたとみられることが分かりました。

　「健康医学社」の元社長・黒岩裕勇起容疑者（65）ら3人は、湧き水を利用できる鉱泉権への出資を募り、9人から2億円以上を不正に集めた疑いで逮捕されました。健康医学社は、1995年に鹿児島県のビール会社を買収するなど事業拡大を図った際に資金繰りに困り、健康食品を購入していた顧客に出資を持ちかけていたとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。全国の650人から集めたとされる80億円のうち、設備投資に使われたのは数億円程度で、警視庁は大半を顧客への配当などに充てていたとみて調べています。