全セのコーチを務める中日・高木守道監督(72)が、リーグ前半戦を貯金13の2位と躍進した阪神から後半戦巻き返しの“ヒント”を見つけた。
きっかけは球宴での虎戦士たちの異様なまでの盛り上がりだった。第2戦で勝ち越し打を含む3安打1打点の活躍で最優秀選手賞を獲得した新井貴について「新井はいいねえ。バットの真っ芯でばかり捉えとったし、ベンチでは盛んにお笑いばっかりやっとる。そこに(年下の)能見らが投手の立場で何だかんだといじってみんなが大笑いしとるよ」とうらやむ。
これまで独特なポーズをはやらせるなど、阪神に一体感をもたらす西岡についても「一つ間違えたら足を引っ張るタイプやけど、調子に乗って(チームも)走ったというのがある。ウチはそういうお調子者がおらん」と嘆いていたほどで、老将はノリが悪く、おとなしい竜ナインに歯がゆい思いをしてきた。
そこでチーム内で持ち上がったのが、竜の“虎戦士化”プランだ。候補として挙がっているのが、新井貴の役割に和田、西岡には同じ大阪桐蔭出身の平田、チーム一の勝ち頭でお調子者の大野が能見役となることだ。
チーム関係者は「左ヒザ痛のルナの代わりに4番を務めているベンちゃん(和田)が新井兄のようにベンチでバカをやってくれるといいね。頭頂部に髪がない特徴があるから『今日もハゲ、ハゲパワーで勝つぞ!』なんて言ってもいいしね」と提案。そこに「普段はベンちゃんをいじることなんてできない年下の平田や大野らが、阪神の若手のように先輩の懐に入ってツッコミを入れたりすればベンチの空気も一気に盛り上がるはず」と見ている。
さらにベンチ前でナインが揃って中堅方向を両手で指さす西岡考案の虎パフォーマンスも中日流にアレンジして「『ジョイナス!』とか叫んだりしても面白いね」。ここまでムードメーカー不在の高木竜が、虎式パフォーマンス導入で後半戦反攻の勢いをつけることができるか。
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。