今年のオールスターでは、阪神のゴールデンルーキー・藤浪晋太郎投手(19)が、やはりベンチでもライバル球団の注目の的だった。ただ、その理由が意外だ。弱点を探ろうとしたわけではない。何と「お父さん選手」が自身の子育てに役立てようと熱視線を注いだというのだ。
出番がなかった第3戦は大谷とともにテレビ中継のゲスト解説を務めたり、ベンチで広島・前田健ら他球団の先輩投手とコミュニケーションを図るなど球宴ムードを満喫。初の球宴を「一流の方々といろんな話ができたし、貴重な経験でした」と充実感タップリの表情で振り返った。
そんな藤浪の楽しそうな姿に鋭い視線を向けていたのが愛息がいる選手や近い将来、子供を授かることになる既婚選手だった。セ・リーグ関係者によるとベンチではベテラン選手が藤浪に「小さいころ、何を食べていた?」「どんな勉強をした?」「どんな運動をしたの?」などと取材攻勢をかける光景が度々、見られたという。
この関係者が「どうやったら藤浪のようになれるのか。選手だけでなく、子供をスポーツ選手にしたいお父さんなら、みんな知りたいところですよ。あれだけ体が大きいのに運動神経がすごい。その上、頭も良くて礼儀正しいわけだから」と解説するようにライバル選手も藤浪の成長過程に興味津々だったのだ。
野球の能力はもちろんメンタル、頭脳、礼儀正しさと非の打ち所がないスーパールーキー。自分たちの子供もできることなら藤浪のように育てたいと思うのは当然のことだろう。ヤクルト・宮本や中日・谷繁のように愛息が野球に熱中しているとなれば「藤浪家子育て術」への感心は強くなるばかりだ。
さらに、別の関係者が「大谷は見るからに天才。一方で藤浪は努力型と周りの選手たちも見ているようです。だから大谷よりも藤浪の教育方法を参考にしたくなるんでしょう」と指摘する理由から藤浪に注目が集中。全セのベンチでは精力的な情報収集が展開された。当然、入手した子育て法が実践されることは間違いない。近い将来、藤浪式教育を受けた2世選手たちが球宴をジャックしているかもしれない!?
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。