【夏の全国高校野球】第95回全国高校野球選手権大会の地方大会は23日、4大会で決勝が行われ、鹿児島では樟南が鹿児島実業との名門対決に4-3でサヨナラ勝ち。4年ぶり18度目の甲子園出場を決めた。
3ー3の同点で迎えた9回二死二、三塁。樟南はエースで7番の山下が三塁強襲の適時内野安打を放ち、サヨナラ勝ちで4年ぶり18度目の夢舞台進出を決めた。
1点を追う6回には2番・熊迫の左前打に相手の失策も絡み、2点をもぎとって逆転に成功。これで流れをつかんだと思われたが、7回に同点とされた。だが、土壇場で勝負強さを見せつけた。名門校同志の激戦に勝ち抜いた山之口監督は「相手に打たれても、こちらもいいところで打てたのが良かったと思います」と笑顔で振り返った。
勝利への劇打を放った山下は投げても3失点と粘りを見せた。166センチ、61キロと選手としては小柄で、直球の最速は135キロと決して速くはない。それでも、切れのあるカーブやスライダー、スクリューなど多彩な変化球を操り、鹿児島実打線にビッグイニングを許さなかった。
山下と捕手で主将の緒方は福岡の少年野球チームに所属していた中学1年のときからバッテリーを組んでいる。高校進学の際には別の学校に行くつもりだったが、最終的には緒方に影響される形で、樟南進学を決めたという。
寮ではずっと同室で、いつも隣のベッドで寝ているが、実は「野球以外ではほとんど話をしないんです」(緒方)。出身中学が違うということもあり、野球以外での共通の話題はほとんどないそうで、緒方は「普段あまりに話をしないので芸人のコンビみたいって言われます」と笑う。
いったんグラウンドに立てば、長年連れ添った夫婦のような“あうんの呼吸”で抜群のコンビネーションを見せる。山下は「緒方がサインを出す前からなんとなく次のサインはわかります」という。最強のパートナーを見つけた2人が甲子園でも快進撃を起こす。
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。