食道がんは治っても歌唱力に影響する?
2013年07月24日 08時00分
食道がんは治っても歌唱力に影響する?
【イケメンドクター・吉田眞の医学情報のウソ!ホント?】
サザンオールスターズが5年ぶりに復活しますね。桑田佳祐さんの場合は手術から3年、再発がなければ歌唱力に問題はないでしょう。
食道は背骨の直前にある深部臓器なので、がんの摘出手術は体の奥深くまで切り開く大掛かりなものとなります。手術は通常①胸を横から切って食道を摘出②腹部を切開し胃を口側まで引き伸ばす③首周囲のリンパ節を除去する――の3段階で進められ、手術痕は3か所つきます。
③に際しては、しばしばリンパ周辺に位置する「反回神経」のまひが生じ、それは声がれの原因となります。しかし、多くのケースは数か月後に症状が改善するので、術後3年の桑田さんには反回神経まひの影響はないはずです。
もう一つ気になるのが手術後の全身状態の低下ですが、これも問題ないでしょう。食道は「食物を胃に通す役割」の臓器なので、除去しても消化吸収にはほとんど影響がないからです。
②の手術のせいで胃は小さくなりますが、体力低下につながるほどではないようです。これに禁煙と節酒が加われば、桑田さん独特の美声?は昔以上になっているかもしれませんね。
☆よしだ・しん=内科・外科を扱う総合診療科医を経て、現在は精神科医。非常勤医師として、刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事。2009年にはラジオパーソナリティーを務めた。ロックバンド「医療講義」のボーカルと作詞・作曲を担当する。
AKB峯岸みなみ「東スポ芸能」で好評連載
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。