利根川水系で取水制限始まる7月24日 11時43分
関東地方は雨が少なく利根川上流のダムの貯水量が大幅に減っているとして、関東1都5県の水源となっている利根川水系で、24日午前9時から10%の取水制限が始まりました。
群馬県など利根川の上流では、5月の降水量が平年の4割ほどにとどまっているほか、今月に入っても雨が少ない状態が続いています。
利根川上流付近では23日の一日で、平均で4ミリの雨が降りましたが、国土交通省関東地方整備局によりますと、24日午前0時現在、群馬県みなかみ町の矢木沢ダムなど利根川水系の8つのダムを合わせた貯水量は1億7690万トンで、平年の58%にとどまっています。
このため利根川水系を水源とする1都5県などは、このまま雨が少ない状態が続けば水不足になるおそれがあるとして、24日午前9時から、取水ぜきなどから取り入れる水の量を10%減らす取水制限を一斉に始めました。
このうち、東京や埼玉など1200万人の生活用水などを取水している埼玉県行田市の利根大ぜきでは、午前9時に担当の職員が取水量を操作するボタンを押して、毎秒80トンくみ上げていた水の量を72トンに減らしていました。
利根川水系で7月に取水制限が実施されるのは19年ぶりで、関東地方整備局は、10%の取水制限では日常生活への影響はないとしていますが、今後も雨の少ない状況が続くことが予想されることから広く節水を呼びかけています。
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