【ロシア・モスクワ発】CSKAモスクワMF本田圭佑(27)の今夏のACミラン(イタリア)移籍が決定的となった。ミラン側の代理人ファブリツィオ・デベッキ氏と本田の代理人で実兄の弘幸氏(29)が22日(日本時間23日)現地入りし、CSKAのロマン・ババエフGMら幹部と約5時間の交渉。イタリアの複数のメディアは移籍金400万ユーロ(約5億2000万円)で合意に達したと報じた。懸念された移籍金の溝が埋まったことで、事態は一気に進展しそうだ。
今夏のミラン移籍を希望してきた本田がついに最後のハードルをクリアした。移籍金を200万ユーロ(約2億6000万円)しか出さないというACミランに対し、契約が残り半年しかないにもかかわらず500万ユーロ(約6億5000万円)を要求していたCSKA側との交渉は難航が予想されていたが、同日夜のイタリア「スカイ」は移籍金400万ユーロで決着したと報道。移籍関連では正確といわれるテレビメディアだけに信ぴょう性が高く「ガゼッタ・デロ・スポルト」など複数のメディアも合意寸前であることを報じた。
デベッキ氏は「トットメルカート・ウェブ」の取材に応じ「ミランとCSKAの間で金銭面の問題はなくなった。移籍金の溝は埋まった。あとは選手の決断だけだ」とコメント。仲介役を務めるエルネスト・ブロンゼッティ代理人はイタリアで一報を受け、ミランのアドリアーノ・ガリアーニ副会長に今夏の本田の加入が濃厚になったことを伝えた。
200~300万ユーロといわれた移籍金の開きが最大の障害となっていたが、ここへきて事態は急展開。この裏には本田側が用意した新たなスポンサーの存在が取り沙汰されている。200万ユーロを“肩代わり”し、ミランが捻出できる金額の上限の200万ユーロと合わせた400万ユーロをCSKA側に再提示。契約が切れる来年1月の移籍では移籍金を取れないCSKA側の思惑が一致したと見られる。
この交渉の中では驚くべき事実も明らかになった。ババエフGMは「イングランドのクラブからもオファーがある」とトットナムからの話を持ち出した。一方、ブロンゼッティ代理人は「本田はバルセロナのオファーも断った」という。
この日、ミランは今季の背番号を発表。本田がCSKAでつけている7番はFWロビーニョの残留で埋まったが、ミラン側は22番を用意しているという。背番号22をつけた「ミラン本田」の誕生は秒読み段階に入った。
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東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)が連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」を担当。昇格を目指す研究生たちの素顔を紹介します。