南北首脳会談議事録:専門家動員しても発見できず

与党、検察への捜査依頼を主張

 与党セヌリ党と野党・民主党は、今月19日から21日までの3日間、京畿道城南市にある国家記録院で、2007年の南北首脳会談の議事録を改めて検索したが、結局見つけることは出来なかった。今月15日と17日の2回にわたり予備閲覧を行ったのに続き、専門家まで動員して検索したにもかかわらず、会議録を見つけられなかったことから、与野党は22日に国会運営委員会を開き、議事録の行方が分からなくなったという前代未聞の事態について、検察への捜査依頼や特別検事制度の導入を検討するための本格的な論議に入ることが予想される。

 セヌリ党の黄震夏(ファン・ジンハ)、趙明哲(チョ・ミョンチョル)の両議員と民主党の全海澈(チョン・ヘチョル)、朴南春(パク・ナムチュン)の両議員は21日夜まで、国家記録院で与野党が推薦した専門家4人と共に、同院がこれまで用いていた方式とは異なる4-5通りの方式による再検索を実施したが、南北首脳会談の議事録を探し出せなかったことが分かった。与野党は22日午前10時から午後2時にかけ、最後の検索を行う予定だが、それでも議事録を見つけられない場合、国会運営委員会を開き、議事録の検索に失敗したことを最終的に確認する意向だという。

 この場合、セヌリ党は検察の捜査を通じ、議事録の行方が分からなくなった経緯を調べ、責任の所在を追及する、と表明した。これに対し民主党側は「検索の期間を延長してでも、さらなる確認をすべきだ。それでも議事録を見つけられない場合は特別検事を通じ真相を究明すべきだ」と主張している。民主党はまた、国家記録院に保管されている、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下の大統領府の業務管理システム「e知園」を再起動させ、議事録の存在の有無を確認することを提案したが、セヌリ党はこれに反対しているという。

崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者
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